『日々の映像』

2004年11月09日(火) イラク米軍:ファルージャ総攻撃開始

 再選を果たしたブッシュ米大統領は、ファルージャ総攻撃の命令を下した。連日のテロ攻撃で泥沼化の様相を深めるイラク情勢を打開するため、米兵の犠牲も覚悟で大きな勝負をかけたのだろう。ファルージャ周辺には米軍・イラク政府軍が約2万人展開し、市内にろう城する武装勢力は最大6000人とされている。ファルージャはバグダッド西方約50キロに位置する人口約30万人の中都市だ。6000人の武装勢力が立てこもっていれば、これらの人たちを支える市民が数万人残っているだろう。人口30万人の都市であるから、或いは10万人前後の市民が残っているかも知れない。

 米軍とイラク政府軍は9日未明、イラク中部ファルージャの反米武装勢力への総攻撃を開始した。歴史に刻印されるような激しい市街戦になっていくのだろう。総攻撃とは、分かりやすくいえば皆殺し作戦なのである。少しでも人の気配があれば、空からの攻撃が加わるので、武装勢力は掃討されるだろう。相手が降伏するのであれば、凄惨な悲劇は少なくて済むのだが、兵士たちは次の思想で洗脳されているのだ。武装勢力のリーダーザルカウィは8日、インターネットを通じて声明を出し、米・イラク軍によるファルージャ総攻撃への徹底抗戦を呼びかけている。声明は「戦争は始まった。ジハード(聖戦)への招集がなされた。全力で抵抗しよう。殉教者は楽園で生き続ける」(読売から)武装勢力の兵士たちは死後楽園で生き続けることはないのである。この掃討作戦で1万人以上の人間死ぬことになるだろう。彼らの死は意味のないただの犬死なのだ。この程度の思想(ジハード(聖戦)・殉教者・楽園で生き続ける)に洗脳される大衆がいる間は、ここでの戦いは延々と続くしかないのだ。
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癒しの森452                           2004年11月09日         
           
             紅葉鮮やかな晩秋

 10月の下旬から虫の音は全く無くなった。彼らは短い命を終えたのだ。夏が動であれば、冬は静である。朝は6時ごろにならないと明るくならない。明るくなると散歩でるが、あたりはシーンと静まりかえっている。堤防の草たちも緑からくすんだ黄色となって積雪の時期を待っているようだ。秋ほど人によって受け止め方がことなる季節はないだろう。実りの秋・読書の秋・・老いの秋・夕暮れが早い寂しい秋・地震に遭っている人たちは「地獄の晩秋」である。出来たら実りの秋にしたいものである。

 昨年は11月5日に近所の婦人2人を連れて荒川上流の紅葉を見に行った。今年は何かと忙しくまだ行っていない。この国道113号線は「荒川峡もみじライン」といわれ紅葉が夕日に照らされる風景を北側から見るとまさに絶景である。12日は水博士を我が家に迎えての学習会があるし、地震にあった親戚にも行かねばならない。18日〜19日は以前からの約束で、300キロ先の福島のいわき市へ「一二三うどん」の作り方の講習にいかねばならない。よって今年の紅葉は、福島行きの高速道路のインターで楽しむ程度の終わるしかない。地震に会っている人たちのことを考えると「紅葉」などといってはいられない。

  ・さまざまな 秋を映じて 足早に 山麓まもなく 雪のかんむり
     


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石田ふたみ