| 2004年11月10日(水) |
ロシアへの渡航まで危険な状態 |
未来の歴史家はテロの発生原因と米国・ロシアの対応をどう分析するだろう。ラムズフェルド米国防長官は8日の記者会見で、中部ファルージャへの総攻撃について「途中でやめることは全く考えていない」と述べ、完全制圧まで攻撃を続ける決意を強調している。昨日書いたように皆殺し作戦である。ここにはなぜテロが発生するのかという分析と、テロを沈静化するための対策などはほとんど論議されていない。ただ力で彼らを壊滅させようとしているだけだ。 ロシアは一連の大規模テロを実行したチェチェン共和国独立派の壊滅を狙い、米国や英国などに亡命中の同派幹部の拘束が出来る決議案を安保理に提出し議決に成功している。 この決議はテロ封じ込めを目指し、実行犯や支援者の訴追、身柄引き渡しを促進させるものだ。テロに関係していると思われる人物の壊滅を狙っている。このような強引な手段をとれば、疑われる幹部はすべて地下に潜伏するだけの結果に終わり、更に憎悪がベースとなるテロが過激化するように思う。 今朝何度か読み直す記事があった。 「ロシアでこのところ、外国人襲撃事件が相次いでいる。アジア系や中東系の住民が狙われるケースが多く。9月初めの北オセチア共和国学校人質事件などテロ続発を受け、外国人への憎悪が社会に広がっている可能性がある。モスクワ市内でトルコの建設労働者3人が6人組に襲撃され負傷した。10月末には、インド人とベルギー人がモスクワの地下鉄などで若者に襲われ、負傷した。10月中旬には、サンクトペテルブルクでベトナム人留学生が十数人の若者グループに襲われて死亡。モスクワ郊外でウズベキスタン人2人が4人組に殺されたほか、シベリアのチタでも若者による中国人殺害事件が起きた。公表されない外国人襲撃も相当数に上っているとみられる」 (11月9日時事通信から) ベトナム人留学生が十数人の若者グループに襲われて死亡するなどは本来世界的な大事件である。アジア系や中東系の市民がロシアに滞在することが危険なのである。(このテーマは後日加筆したい) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 癒しの森453 2004年11月10日
「松竹大歌舞伎」を鑑賞
11月7日NPO法人 Made In 越後から次のメールが届く。 「小千谷市の被災者の方から、11月10日公演の「松竹大歌舞伎」のチケットを3枚預かってきました。震災のため見にいけなくなったので、お買取りいただける方がいらっしゃいましたら事務局までご連絡ください」とのことであった。早速連絡したらS席5列目のチケット2枚が手に入った。妻は歌舞伎のファンであるが、私は初めての歌舞伎鑑賞であった。
演目は1、歌舞伎のみかた 2、吹雪峠 3、勧進帳で主な出演者は松本幸四郎・坂東三津五郎・中村芝雀他であった。今日の歌舞伎のメインは、言うまでもなく弁慶(松本幸四郎)が主役の勧進帳である。勧進帳は歌舞伎18番の内最もよく上演され、最も知られている演目の一つだ。義経主従の花道の出、勧進帳の読み上げ、弁慶と富樫の山伏問答など迫力の場面が続く。圧巻は何といっても最後の弁慶の飛び六方であった。日本伝統芸術の鑑賞会にふさわしく和服を召したご婦人が多く目に留まった。今日は久しぶりの女房孝行をすることが出来た。
・伝統の 歌舞伎文化の 支えては 心技みなぎる 役者の迫力
|