『日々の映像』

2004年10月22日(金) 地球環境の将来に不安、9割超

 読売新聞社が9日から11日にかけて実施した全国世論調査(面接方式)で、将来の地球環境に不安を感じる人が9割を超えたという。地球温暖化などを防ぐための「環境税」導入には「賛成45%が、反対28%を上回るなど積極的な対策を支持する声も強い」(10月21日・読売から)という。不安に感じる環境変化では、「地球温暖化」を挙げる人が最も多く、この夏の猛暑や世界的な異常気象の広がりが、温暖化への危機感を高めているようだ。
 地球環境の悪化は枚挙にいとまがないほどだ。環境変化で不安を感じるもの(複数回答)では、「地球温暖化」62%に続き、「化学物質による環境汚染」49%、「オゾン層の破壊」46%などがあげられた。温暖化による環境への影響の心配では、「猛暑や洪水、寒波などが増え、生活環境が悪化する」73%が最も多いのだ。環境破壊を守るための運動をしているNPOが多い。しかし、これらの関係者の話を聞くと、市民・行政の協力は少ないのが現実なのである。これらの背景から地球環境の悪化を止めることは容易なことではない。
 今年の猛暑は凄かった。来年は更に熱くなると思わねばならない。昨日書いたように今年は台風が10個も上陸し、これによる洪水被害は凄かった。地球温暖化が止められていないので、来年は今年より台風上陸による水害が増加すると思わねばならない。昨日と同じ視点で書いている。人類が地球環境を壊し、地球が怒りに牙をむいて襲ってくる傾向がますます強くなると思う。
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癒しの森434                           2004年10月22日

       微妙なバランス、月の引力が地震を誘発

 月の引力で地震が発生するという。地球を覆うプレート(岩板)の境界で起きる地震の一部は、月の引力が発生の引き金になっている可能性が高いとする論文を防災科学技術研究所の田中佐千子研究員らが22日付の米科学誌サイエンスに発表した。 将来起きるとされる東海地震なども地殻にひずみが十分たまった後、月の引力が最後のひと押しになって発生する可能性があるという。
 田中さんらは1997―2000年に世界のプレート境界で起きた地震のうち規模がマグニチュード(M)5.5以上で、断層が両側から圧縮されて起きる「逆断層型」2027個を解析。「月の引力と潮の満ち干で変わる海水の重みを合わせた力が、断層を滑らせる方向に最大となる時刻に着目。その時刻を挟む約6時間の間に、7割以上の地震が発生していたことが分かった」(10月22日・共同通信から)という。
 これは一つの視点で地球を見れば十分にうなずける話である。地球を覆っているプレート(岩盤)約40キロと言われている。しかし、地球の直径12740キロから見れば、卵のカラのように薄い。これを数字的に示してみよう。
地球の直径       12740キロ
地球のプレート(岩盤)   40キロ (40÷12740=0.0031・・3/1000)
 上記の通りプレートの厚みは、地球の直径に対しては3/1000なのである。分かりやすく言えば、地球の直径が1メートルとすると、プレート(岩盤)の厚みは3ミリなのである。まさに卵のカラのように薄いのだ。このプレート内側は溶けた熱い溶岩が血液みたいに流れている。この熱いマグマの動きによってこのプレートが少しずつ移動する。よって、月の引力で断層の上の面がずり上がる「逆断層」型の地震が起こることになる。

   ・地球での 巨大地震の 引き金は はるか彼方の 月の引力
     




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石田ふたみ