『日々の映像』

2004年10月14日(木) 集団自殺のリード役は2児の母 

 日本は年間3万人以上の人が自殺する。1日で80〜90人もの人が自殺するのである。自殺者が急激に増えたのは、5年前の98年。この年の自殺者は32,863人で、前年(97年)の24,391人より8千人以上も増えた。その後は大きく減少することもなく横ばいが続いている。生きて行こうとする人間の行為が善であれば、生きる意味を見出せず自殺に向かう行為は悪である。
 
 人間は1人でこの世の中に存在するのではなく、必ず両親・兄弟という肉親がいる。結婚している人であれば、配偶者・子供がいるのである。自殺をするのは個人の自由かもしれないが、自分の自殺によって肉親が受ける悲しみに想いをめぐらすことが出来ないのか。これが出来ない人は、人間としては最低のレベルにいるといわねばならない。ただし、極度の「うつ」によって自殺に向かう人をこのような言葉で批判するつもりはない。

 埼玉県男女7人が集団自殺しているのが見つかった。今回集団自殺をリードした34歳の女性は、「米国に数年間留学。その後2回結婚し、娘2人を産んだ。母親によると、最近は夫の暴力に悩み『私が死んだら子供はどうなるんだろう』と漏らしていた」(10月13日・共同通信)という。サイトでは「生きるべき理由が見つからない」「楽しくないのに生きている意味があるの」などと何度も自殺願望を記述している。世の中を短絡的に分類すると善なる思想と悪なる思想の戦いである。自殺は厭世的な悪なる思想に巻き込まれていく象徴的な姿といえる。
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癒しの森426                           2004年10月14日

            松井秀喜の信頼の絆   

 久しぶりに松井秀喜選手の大活躍の模様を書きたい。米大リーグプレーオフのリーグ優勝決定シリーズ(7回戦制)が開幕した。12日はア・リーグのヤンキース―レッドソックスの第1戦が行われ、ヤンキースが松井秀外野手の3安打5打点の大活躍で10−7と先勝した。大事な一戦で当たり前のように4番に座り、大舞台なほど力を出す強打者が今年も暴れた。松井選手のプレーオフの成績は、打率.454・打点8という大活躍なのだ。

 地区シリーズを1勝1敗で迎えた第3戦の試合前、トーリ監督は記者会見を行った。このなかで松井選手のことを「松井秀はプロ中のプロ。(大リーグでも通常振らない)カウント0-3からでも彼ほどしっかり打つ打者は今までいなかった。だから信用は揺るがない」と絶賛していた。力があるから信頼されるのか、信頼されるから更に力が増すのか、ややこしい論題を掲げるが、後者も少なからず関係すると思う。以前もトーリ監督と松井選手の絆についてを書いたことがあるが、「信頼の絆」ほど人に力を与えるものはない。

    ・信頼の 絆は強く 結ばれて 益々冴える 勇者凛たり

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石田ふたみ