社会のデーター2件 フリーターのことはここで何回も書いてきたが、社会に及ぼす影響は計り知 れない。ここではフリーターと正社員の所得格差などを取り上げたい。フリーターは内閣府「国民生活白書」によれば、2001年時点で既に420万人に達している。これは若者の5人に1人がフリーターになるのだ。厚生労働省の「賃金構造基本統計調査によれば「15〜34歳のフリーターの平均年収約105.8万円に対し、同年齢層の正社員の平均年収は約387.4万円」となっている、その賃金格差は約281.6万円、約3.7倍にもなるのである。まともな所得がない若者が400万人をこえることは、少子化とも密接に関係しており社会的損失は計り知れない。雇用も自由経済と言ってしまえば論議は終わりになるが、現在の姿が正常であるはずがない。よってなんらかの対策が急がれる。 生活保護が最多の94万世帯なったという。生活保護開始の理由は「傷病による」が38.6%と最も多く、次いで失業など「働きによる収入の減少・喪失」が20.4%と続いている。いつも思うことであるが、生活保護世帯のために税金がいくら使われているかの報道がない。自由経済ではどうしても社会的弱者が出てくることは避けられず94万世帯生活の保護世帯の存在は許されるべきでないかと思う。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 癒しの森417 2004年10月5日 イチローの262安打に思うこと イチローの凄さは過去の名選手たちと比べても「誰にも似ていない」という独自のスタイルを作り上げたことだろう。すなわち野球の新たな技術的な高いレベルに到達したことだろう。イチローの今季262安打のうち、4分の1に近い59本は内野安打だなのだ。大男がホームランを打つ野球から、内野安打でセーフのなるという新たな野球面白さを確立した功績は計り知れないと思う。イチローの足が普通で内野安打59本がアウトであれば打率は0.287に落ちてしまう。 イチローの打撃はもは誰も真似の出来ない段階に到達したようである。イチローの入団から今季途中まで、マリナーズの同僚だった元首位打者のジョン・オルルード一塁手は「わたしはイチローがどんな活躍をしても驚かない。それほど彼の打撃技術は素晴らしい。でも、どうすればあの打ち方ができるかを指導することは、誰にもできないね」と評価する。職人肌の努力家で知られるベテラン選手ですら、イチローが築き上げてきた技術の高さには脱帽するしかないのだ。社会でそれなりの足跡を残せる人は「誰も考えない発想で、何かを作り上げていく」これが普遍の原理のように思う。内野安打でメジャーの歴史を変える・・これは誰も考えない発想といわねばならない。
・誰しもが 考えられない 発想が 歴史の扉を 開き行くかな
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