『日々の映像』

2004年09月28日(火) 小泉第2次内閣の組閣が終る。

 第2次改造内閣の組閣が終わった。なんといっても逆サプライズの筆頭は、自民党幹事長に武部氏を起用したことだろう。小泉首相は武部氏起用の理由について「郵政民営化はもちろん、改革路線を後戻りさせてはならないという強い使命感を持っている方だ」と語っている。細田博之官房長官 (武部勤新幹事長は)大変馬力のある方だから、いろいろな改革に取り組んでくれると思う。馬力とは何を指しているのだ。阿部氏の幹事長起用は「軽量イエスマン政権だ」(9月28日・毎日殻)との批判の大きな根拠になっているように思う。少なくとも新聞をよく読んでいる人であれば、武部氏が農林大臣のとき、狂牛病問題でのもたもたぶりが強く印象に残っている。この人事で小泉政権の支持率は下降に向かうことは必至だ。

 次にがっかりした人事は、浪人中の盟友・山崎拓氏を首相補佐官(特命担当相)に任命したことだろう。 この人事は第2の逆サプライズである。山崎氏の首相補佐官任命は、学歴詐称問題で古賀潤一郎衆院議員が辞職し、来年4月の補欠選挙で復活を狙う山崎氏に首相が新ポストを与え、援護射撃をする形となった。しかし、補佐官になったから当選させるほど国民は甘くない。小泉首相は山崎氏に関して「政治全般の相談相手になってもらう。(山崎氏は)安全保障についての見識を持っている」と説明している。しかし、自民党の若手からも「国民をバカにしている。人事の私物化だ」と早くも反発の声が上がっている。小泉首相の盟友であっても女性スキャンダルが原因で落選した人の起用は、国民の反感を買うことは必至だ。

 小泉首相は首相官邸で記者会見し、郵政民営化について、「今まで進めてきた改革を実現する段階に入った。(改造内閣は)郵政民営化実現内閣、改革実現内閣と名付けていい」と述べ、改革断行への強い意欲を表明した。小泉政権は支持率の高さで続いてきた。しかし、今回の改造内閣で支持率は下降に向って行くだろう。
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癒しの森 410                      2004年9月28日
               中秋の名月

 今朝は秋の中ごろを実感する風情であった。稲刈りが始まったのが9月16日で、それから僅か13日で稲刈りはすっかり終わってしまった。田園の風景はもはや晩秋を滲ませ始めている。

 中秋の名月の日が毎年異なる。昨年は9月11日であった。今年は9月28日の今日である。毎年中秋の名月の日が異なるので戸惑う。月の位置との関係になるのだが、その詳細は分からない。今日は晴天に恵まれて中秋の名月が皓々と輝いていた。月が大きく感じられるのは日暮れから7時ごろまでである。僅かの時間の名月で午後9時ごろは遥か中天に昇ってしまう。今日は中秋の名月を楽しむために、ススキが揺れるいつもの散歩コースを妻と歩いた。光が全くないベンチで腰を下ろして、中秋の満月を鑑賞していると、果てしない宇宙の鼓動が伝わってくるようであった。

 月へのロマンは、いにしえから格別なものであったろう。天文のイロハが分からなかった昔の人たちにとっては、月はまさに神秘の象徴であったに違いない。
 
 ・澄み切った 月の明かりに 照らされて 宇宙の神秘を 想うひと時
     




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石田ふたみ