『日々の映像』

2004年09月27日(月) いらいらさせる日朝実務者協議

 何の進展もない協議がおわった。北京で行われていた北朝鮮の拉致問題などをめぐる第2回日朝実務者協議は26日、2日間の日程を終了した。北朝鮮側は安否不明の拉致被害者10人に関する再調査の中間報告で、横田めぐみさん、有本恵子さん、石岡亨さんの3人について、02年9月に日本側に伝えた調査内容を一部訂正しただけの内容であった。26日の協議は北朝鮮大使館と日本側宿舎のホテルで計5時間行われたという。しかし出てきた内容は横田めぐみさんの死亡時期の修正のみであった。
 日朝実務者協議の概要を伝えられた家族会は失望感が広がり、経済制裁を求める声が相次いだという。 2日間にわたる今回の日朝実務者協議は、真相究明にはほど遠い結果に終わっているのだ。横田めぐみさんに関する情報を一部訂正したことが、むしろ「これまでの説明がまったく信用できなくなった」(与党幹部)との結果を生んでいる。北朝鮮側の対応と情報のいい加減さは、日本の世論の怒りを増幅させるだけである。
 これだけの不信感がベースにあるのだから、日朝国交正常化などは全く考えられない。独裁国家である北朝鮮は、拉致した日本人の消息をすべて把握しているはずなのである。「再調査というのはポーズに過ぎない」(日朝関係筋)のだ、もともと北朝鮮側の説明は信用に値しないとの見方が圧倒的に支配している。こうした構図を突き崩すには「経済制裁の発動も辞さないという強硬な姿勢をみせるのが最も効果的だ」(与党幹部)との認識が、日本側には強まりつつある。11月ブッシュ大統領が再選されれば、経済制裁などの強行路線に突き進むのではないだろうか。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
癒しの森409                         2004年9月27日
       ベルリン・マラソン渋井選手が日本新記録で優勝 
  
 また女性の時代を感じさせる出来事が起こった。第31回ベルリン・マラソンが26日行われ、女子は渋井陽子さん(25)=三井住友海上=が世界歴代4位にあたる2時間19分41秒の日本新記録で優勝というか快挙を成し遂げた。同マラソンは日本女子が5連覇という快挙になった。
 
 右の拳を突き出してゴールする渋井陽子さん。渋井陽子さんは、アテネ五輪代表の座を懸けた今年1月の大阪国際女子では9位と惨敗している。中国での3度にわたる高地トレーニングに悔しさをぶつけたという。「今までの苦しさがばねになった。まだまだこれからです」と25歳の大型ランナーはさらなる飛躍を誓っっている。
 
 今回の渋井陽子さんの優勝で日本女子マラソンの層の厚さが際立っている。ここで主要なメンバーの名前を顕彰の意味で記述しよう。
高橋尚子(スカイネットアジア航空)   2時間19分46秒 シドニー金メダル
野口みずき(グローバリー)       2時間21分18秒  アテネ 金メダル
渋井陽子(三井住友海上)       2時間19分41秒  ベルリン優勝
土佐礼子(三井住友海上)       アテネ5位、
坂本直子(天満屋)           アテネ7位

 1998年3月の名古屋以来、日本最高記録(現在は日本記録)保持者として君臨した高橋尚子さんがここまま終わるとは思われない。4年後の北京五輪は上記の5人の中から誰が代表になるのか。日本女子マラソンの「日本最速」の称号は、そのまま「世界最速」の称号なのだ。
  
  ・今までの 苦しさばねに 勝ち取った 日本新での 見事な輝き
     










 < 過去  INDEX  未来 >


石田ふたみ