2004年09月29日(水) |
魚介類の水銀汚染 実態は未公表 |
体内に溜まっているカドミウム、水銀、ダイオキシン(内分泌撹乱物質=環境ホルモン)などの有害化学物質は深刻な問題なのである。日本は消費者の健康を優先するか、産地の利益を優先するのかとなると後者の傾向が強いのである。1999年11月14日の日々の映像に記述(未公開)したが、有害物質、有害商品を検討する大前提が二つある。ヨーロッパなどは「安全が確認されていないから規制する」という立場をとっているが、日本は「危険が立証されていないから規制しない」という立場を取っている。この前提の差は実に大きいのである。
この「危険が立証されていないから規制しない」という前提がいかにも明らかな報道があった。「魚介類中のメチル水銀の耐容摂取量見直しを進めている厚生労働省などが17日、東京都内で意見交換会を開催、厳しい国内基準を求める消費者団体と、風評被害を懸念する水産団体で、議論は平行線をたどった」(9月17日・共同通信) メチル水銀は、胎児に悪影響を与える恐れがあり妊婦らの摂食に注意が必要として、国際専門家会議が昨年、耐容摂取量を引き下げたのだ。日本は産地の利益優先する考え方があるので、危険が立証されない限り汚染の実態すら公表されないだろう。
この関連は 2003年6月4日 2003年9月6日に書いたのでメモ欄に引用しておきたい。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 癒しの森 411 2004年9月29日 パラリンピックもう閉幕 パラリンピックでさまざまなドラマを、ここに書けると期待していたが出来なかった。理由は日本人選手の活躍に関する報道が余りにも少ないことであった。もっと、熱き魂が燃えている選手個々人のドラマを報道して欲しかった。報道機関がパラリンピックをこれほど軽く扱うとは思ってもみなかった。スポニチの目次を毎日50項目余り見る習慣があるが、パラリンピックに関する報道は記憶にないほどである。 スポーツ誌でこの扱いであるから、全国紙の扱いもここで云々するまでもない。たまたま、全国紙で長々として記事があるかと思えば、「過去の大会と同じ選手が同じように大量のメダルを獲得するようでは、世代交代が促されず、大会の魅力そのものも半減する」と国家的見地での論評で、人の心を動かすようなリポートに1回も遭遇しなかった。癒しの森で批判的なことを書くことは適切でないが、報道機関はパラリンピックに活躍した「人」のドラマをもっと報道すべきだ。 アテネ・パラリンピックは9月28日、五輪スタジアムで閉会式を行い、史上最多の136カ国から3969選手が参加し12日間にわたった熱戦に幕を下ろした。金7、銅1を手にした競泳の成田真由美(神奈川)が今大会の全出場選手中、最多メダル獲得選手となった。この成田真由美選手を日本の社会は、「同じ選手が同じように大量のメダルを獲得するようでは、魅力そのものも半減する」程度の顕彰しかしないのだろうか。
・称えない 日本文化の 悪弊が 如実に浮かぶ パラリンピック ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 2003年06月04日(水) 妊婦が食べると危険な魚(日々の映像から) 5月8日に国内水産物の残留カドミウムのことを書いた。カドミウム、水銀、ダイオキシン(内分泌撹乱物質=環境ホルモン)などの有害化学物質のことを、僅かな文字数の中で記述することは難しい。1999年11月14日に記述したが、これら有害物質、有害商品を検討する大前提が二つある。ヨーロッパなどは「安全が確認されていないから規制する」という立場をとっているが、日本は「危険が立証されていないから規制しない」という立場を取っている。詳しくは省略するが、この前提の差は実に大きいのである。
厚生労働省が6月3日、水銀が高濃度に含まれている七種類の魚(メカジキ、キンメダイなど)やクジラ類を妊婦が食べ過ぎないよう呼びかけることにした。呼びかけの内容は、魚類は1回当たりの摂取量を60~80グラムとした場合で週2回以下、クジラ類は週1回以下に抑えるよう求めている。果たして、クジラ類を1週間に1回食べても安全と確認されているのだろうか。
大まかに整理すると、5月8日の沿岸部に住むかに・えび、これをエサとするいか・たこにカドミウムが多い。今回の発表も食物連鎖の上位の位置するカジキやクジラに有害物質が蓄積しているのだ。クジラは基準値の30倍のメチル水銀が検出されている。
2003年09月06日(土) 化学物質と健康 (日々の映像から) 3年ほど前は化学物質に関することを毎月のように書いた。これらに関するニュースは確実にチェックして置く必要があると思う。山梨大と国立環境研究所は動物実験でダイオキシンが長期に影響を及ぼすことを立証した。妊娠中の母親が摂取したダイオキシンが胎児の脳組織に影響を与え、成長後の性行動を不活発にする」(8月9日・共同通信)ことを確認、ボストンで開かれるダイオキシン国際会議で発表した。 要約すれば、母体のダイオキシンの濃度によっては、その影響が次世代まで及ぶとの指摘なのだ。自分の体内に溜まっている化学物質の最も注意しなくてはならないのは、これから妊娠しょうとする女性たちだ。要は体内に溜まっている化学物質を妊娠前に、出来るだけ排出・排泄する必要があるのだ。 この記述をするに当たって、生活環境研究所の「化学物質と健康」のリポート「A―4・9枚」を読んだ。ホームアドレスを後記に示したので、関心のある人は読まれたら良いと思う。一読して感じたことは、可能な限り化学物資を避けること。次は体内に溜まっている化学物質をいかに体外に排出するかである。 要点のみを記述すれば、①運動や入浴・低温サウナで汗として排出する。②解毒作用のあるお茶を飲んで尿として排泄する。③繊維質の食事を多く取り便と一緒に排泄するなどである。最も効果的なのは、低温サウナとのアドバイスだった。 http://www.sei-ken.co.jo/mijika_kagaku.htm
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