『日々の映像』

2004年09月23日(木) 1日3合以上飲む人の医療費は大幅増

 8年ほど前中学校の同級会に出席して少々のショックをうけた。まだ50代半ばだと言うのに、老人の雰囲気の人がかなりいたことであった。どうしてこんなに老け込んでいるのか、この時は即座に回答は見当たらなかったが、その後酒が原因していることが分かった。酒は半酔程度であれば、身体のプラスになるが3合余りの酒を毎日飲むような人は老け込みが速いのである。飲み過ぎは肝臓のみでなく体全体に負担が多くかかるのである。
 日本酒に換算して1日平均3合以上飲む人の医療費は、「2合以下の人に比べて最大で6割以上多いことが、滋賀医大などの調査で分かった」という。酒は脳卒中や心筋こうそくなどにも影響をあたえることは広く知られている。今回の酒の量と医療費との関係を明らかにした研究は珍しいという。飲み過ぎは家計の負担でだけでなく医療財政にもマイナスのようだ。 この調査は40〜69歳の国民健康保険加入者男女計1913人について、10年間にわたって診療報酬点数をもとに医療費を追跡調査したのだ。
 調査をまとめた上島弘嗣・滋賀医大教授(福祉保健医学)は「医療費の面でも、毎日3合以上という量が健康に悪影響であることがはっきりしたと思う。日本人の特に40〜50歳代の男性が、欧米の同世代に比べて飲酒量が多いことは国際共同研究で70年代から明らかだったが、あまり知られておらず、自覚がないのが現状だ」(9月22日・朝日から)と話している。酒の量を調整できない人は老化が駆け足でやってくることを自覚すべきだ。
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癒しの森 405                          2004年9月23日
          パラリンピックで輝く女性たち
  
 第12回パラリンピック・アテネ大会が18日未明、アテネの五輪スタジアムで開幕した。史上最多の136カ国・地域から、4000人近い選手が参加する障害者スポーツの祭典は、ギリシャで初開催。五輪生誕地が再び熱気に包まれている。しかし、パラリンピックに関するマスコミの扱いが小さいことが残念だ。 前回シドニー大会は金メダルが13個で、銀17、銅11。日本パラリンピック委員会の今回のメダル獲得予想は「希望的観測も含めて」(中森邦男選手団副団長)金25、銀15、銅22の計62個を目指しているのだ。今回もオリンピック同様に女性の活躍が多いと思う。癒しの森で出来るだけここの選手のドラマを書きたいと思っている。
 
 アテネ・パラリンピック3日目の19日、競泳と陸上が始まり、競泳女子100メートル自由形(運動機能障害3)では、前回シドニー大会で6個の金メダルを獲得した成田真由美(34)さんが、自らの世界記録を大幅に更新して金メダルを獲得した。このニュースはテレビでも報道されていたが、成田選手の圧倒的な優勝なのである。

 第5日の21日、陸上女子5000メートル(車いす)で土田和歌子(29)さんが金メダルを獲得した。毎日どのようなトレーニングをしてきたかは分からないが、想像を絶する努力の賜物であろう。まさに目標に向かって努力する輝く魂といわねばならない。この人の4年前のことを9月17日に書いた。今回のゴールの瞬間も明るい笑顔で輝いていた。4年前土田和歌子さんは椅子マラソンで銅メダルであったが今回は金メダルに輝くのではないだろうか。 9月22日現在日本勢のメダルは通算で金5、銀5、銅4となった。金5の内2つは成田真由美さんと土田和歌子さんに輝いた。この2人はどこまで活躍するか。
   
 ・想像も 出来ない努力 積み重ね 金に輝く 2人の笑顔
     




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石田ふたみ