| 2004年08月22日(日) |
引きこもり63万人問題 |
7月27日「増える引きこもり63万人」と題して書いた。これらの問題に関心のある方から強い意見を頂く。その方の要望は、具体的な対策案を書くべきではないかというのである。7月27日の視点は引きこもりを生み出す日本の生活風土であった。今回も引きこもりの原因別の要因を書くだけの紙幅がない。もとよりこの短文エッセイで、この大問題の内容を書くことは不可能だ。ただ言い得ることは家族のコミュニティのあり方(生活文化)に、大きな原因があることは確かである。 厚生労働省は「定職に就かないフリーターのほか、働く意欲を持てない若者を教育し、就業定着まで支援する総合雇用対策を来年度から始める」(8月22日・日経から)これらの対策で先行する欧米にならい、中学生の段階から社会貢献活動や企業実習を記録し、社会との接点を意識させる「ジョブパスポート(就職手帳)」を導入する。従来の若年者向けの雇用対策は、働く意欲があっても希望の職に就けない層の支援が中心であったが「フリーターが420万人近くに達し、職探しさえしない若者が64万人にも及ぶ現状を重視し、将来の社会の活力や国際競争力の低下を防ぐために対策を急ぐ」(同・日経から)という。 少々の文章に文句を付けるわけでないが、「将来の社会の活力や国際競争力の低下を防ぐために」職探しさえしない若者64万人を放置できないという思考は国家主義が基礎にある。このような考え方では、さしたる成果を生むことが出来ないだろう。この引きこもりの若者64万人問題は、信念を持ったNPO法人の活躍を待つしかないと思う。国の段階ではこの問題に取り組むNPO法人の支援こそ大切だと思う。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 癒しの森368 2004年8月22日 70キロ級、上野も「金」 女子3階級制覇
女子柔道がこれほど活躍することを誰が予想しただろう。五輪第6日目女子70キロ級で上野雅恵(25・三井住友海上)が金メダルを獲得した。今大会の柔道日本女子では48キロ級の谷亮子(トヨタ自動車)、63キロ級の谷本歩実(コマツ)に続く3個目の金メダルという快挙となった。1992年バルセロナ大会から五輪で実施されている柔道女子で、1カ国による3階級制覇は初めてなのである。 上野は前回シドニー五輪ではメダルを逃したが、2001年と昨年の世界選手権を連覇した。2度目の出場となった今回は、「女王」の自信を持って臨み、順調に勝ち上がった。女子70キロ級であればどんな大柄な人かと思うところであるが、身長1メートル61と70キロ級としては小柄なのである。しかし、この体からカミソリのような、切れ味鋭い技が出てくるのだ。決勝は、ボス(オランダ)を3分10秒にそで釣り込み腰で1本勝ちした。上野の父・法美(のりみ)さんは、柔道5段で北海道旭川市内で道場を開いている。雅恵さんは柔道一家の愛に支えられて金メダルに輝いた。そして女子70キロ級に「上野時代」が到来した。
・柔道の 家族の愛に 育まれ アテネで咲いた 北海の花 ―――――――――――――――――――――――――――――――――― メモ 上野 雅恵(うえの・まさえ)さんのプロフィール 1、1979年1月17日、北海道旭川市生まれ、24歳。1メートル61 2、父・法美さん(50)、母・和香子さん(47)が指導する誠心館道場大雪山で6歳から始める。旭川南高→三井住友海上。3姉妹の長女で妹の順恵(20)=三井住友海上、巴恵=旭川六合中2年=も柔道選手 3、階級は70キロ級だが、夏場は体重が減り、体重を増やすのに苦労している由。
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