『日々の映像』

2004年08月09日(月) 雇用保険料ムダ遣い4500億円

 連日のように厚労省の問題が報道されている。8月4日に書いた補助金を出し監修料を受け取ると同じようなことが他にもあるようだ 。社会保険庁の経理課などの職員が、「社会保険オンラインシステム開発を委託している『NTTデータ』の子会社から出版の原稿料などの名目で現金を受け取っていたことが関係者の話で分かった」(8月8日・朝日から)という。10年以上にわたり1人あたり年間数十万円で、総額が数千万円の年もあったという。詳しくは省略するが「国費の一部が同庁職員に還流していたことになる」(同)ことは8月4日の事例と同じなのだ。
 厚生労働省所管の独立行政法人「雇用・能力開発機構」が地方自治体を中心に譲渡を進める2070の勤労者福祉施設のうち、約2000施設の譲渡価格が67億円にとどまり、合計建設費の4500億円を大幅に下回ることが8月7日、厚生労働省の調査で明らかになった」という。建設費はすべて雇用保険料で賄われており、保険料のずさんな使途が改めて浮かび上がっている。この施設は昭和36年から雇用保険料を使って建設されてきた。平成13年12月に閣議決定され17年度末までの廃止が決まっていたものだ。それにしても4500億円を投じて作った2000もの施設(1施設平均2億2500万円)を、市町村に67億円(1施設平均330万円)売却するという。こんなことがあっても厚生官僚は、国民に対する説明責任がないのだから、まことに結構な役人天国である。
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癒しの森355                           2004年8月9日
          松井秀喜にまた新たな伝説

 松井選手が、ニュージャージー州の病院へ重病の日本人少年を訪ねた。見舞いに足を運んだのである。球団から「時間があったら励ましてあげて欲しい」と打診され快諾したという。松井選手は「厳しい境地に立たされている人にとって少しでもエネルギーになれば」と引き受けたという。 少年は日本から治療のため渡米した13歳の中学生。難病の呼吸器疾患で、松井によると話すことも困難だったという。そんな少年は大の松井ファンで病室は松井グッズで埋め尽くされていた。病室に足を踏み入れた松井選手は、「受け答えができない少年に優しく語りかけ互いの健闘を約束した15分間ほどの時間で、ありったけの激励をして写真撮影とサインに応じた」という。
 ドラマと伝説はその夜に起こった。松井選手はこの日2打席連続本塁打など3安打、メジャー自己最多の6打点を記録したのだ。少年はこの結果をどれだけ喜んだか分からない。松井選手は「今日の試合をテレビで見るとおっしゃっていたから、結果を知って喜んでくれたと思う。それが嬉しい」と闘病の力になれたことを喜んだという。立ち止まって松井選手の精神空間を理解したい。松井選手は慈善活動の意義を問われると、「それだけのパワー、エネルギーが(自分に)あると常に自覚していないといけないし、常に頭に入れておきたい。同じ日本人がアメリカに来て病気と闘っているので、少しでもエネルギーになれば嬉しい」と繰り返しているのだ。松井秀喜さんは、パワーを与える使命感を持っているのだ。なんと素晴らしいことだろう。(資料・スポーツナビ他)

  ・少年に 全力尽くす 激励は 生きるパワーが ひたひた流れん
     


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石田ふたみ