| 2004年08月04日(水) |
補助金を出し監修料を受け取る:厚生省職員 |
厚生省は年金問題で多くの処分者を出した。引き続き大きな問題が報道されている。厚生省職員が公務に関連した助言に対して多額の報酬を受け取っていたというのだ。「厚生労働省国民健康保険課職員らに1億8000万円余の「監修料」が支払われていた中で、国民健康保険関連のコンピューターソフトウエア開発業者が、実体のない団体を迂回(うかい)させて、職員十数人に監修料名目で報酬を支払っていたことが分かった」(8月2日・朝日から)という。事例をひとつ挙げれば、社団法人「国民健康保険中央会」(東京)が出版会社に委託して作成したパンフレット「コクホPLAZA」の監修料として三十数人の職員が計約7500万円を受け取ったなどである。パンフレットを補助金で作らせ、その監修料を受け取るいうから税金のピンハネである。
厚労省職員が本来の業務で密接に関連した仕事に、業者側から水面下で報酬を受け取っていたとは驚いた。 主要の流れは、申請ソフト作成の補助金を市町村に出し、市町村が発注━ソフト会社━国保電算研究会━厚生省職員へと監修料の名目で、お金が流れていたのだ。簡単に表現すれば、仕事を出してピンハネしていた構図である。このような犯罪的な行為は例外的なケースなのか、氷山の一角なのか、国民は後者のイメージを持っている。厚労省は「国民の信頼を損ないかねない金額で、徹底的に調査して厳正に対処する」としている。職員が受け取った金額は、1億8000万円を大幅に上回るのでないか。日本の社会はどうしてこのような役人天国のような出来事が続くのだろう。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 癒しの森350 2004年8月4日
稲の若穂が出てきた
7月下旬からの猛暑に促されるように、稲の穂が出てきた。蝉は僅かの夏を惜しんで鳴いている。夏といっても僅か数週間で初秋へと流れる。8月に入ってからの空は、雲が高くすでに初秋を滲ませている。稲も秋がそこまで来ていると感じてか、急ぎ緑の若穂を押し出してきた。一本の稲が、1本の若穂をしっかりと支えて・・・夕刻になると気持ちよい風がそよそよと流れ、稲は風に答えるようにさわさわと静かな音を奏でる。自然の中の一瞬である。
5月25日から朝の散歩を始めて、約70日間毎日稲の成長を観察してきた。僅か70日間での稲の成長は、信じられないほどの逞しさである。まもなく、10アール当たり500キロ〜600キロの稲穂が垂れ下がり実りの秋を迎える。5月上旬に苗が植えられてから僅か100日少々のドラマは、秋風とともに最終章に入る。 ・蝉時雨 水穂の国に 秋が来る 大地に漂う 稲穂の香り
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