『日々の映像』

2004年07月27日(火) 増えるひきこもり63万人

 昨日のフリーターは一つの社会的な問題であるが、それよりはるかに深刻なのは引きこもりである。日々の映像で何回もこの問題を書いてきたが、引きこもりの人数に関するデータに接したのは初めてだあった。「21世紀政策研究所」(豊田章一郎会長、田中直毅理事長)は「学校に行かず、就業しようとせず、職業訓練なども受けていない若者が15歳〜34歳で63万人(総務省03年労働力調査)に上っている」(7月16日・毎日から)という。これは、厚生労働省調査の「ひきこもり」の年齢分布とほぼ同じ結果なのだ。それにしても63万人という人数は多い。日本の家族同居の世帯は3千万少々しかない。割り算をすれば約50所帯に一人の引きこもりを抱えていることになる。引きこもりの子どもを抱える親の苦痛を考えれば社会的な大問題である。このニュースは毎日新聞で小さく扱われているだけで、他の全国紙には報道されていなかった。各家庭の苦痛などはニュースにならないとでも思っているのだろうか。
 63万人もの「引きこもり」を抱える家庭のことを考えると、日本の生活風土、習慣の中で改める必要のあることは何か・・との点検が必要だ。大きな背景としては教育が深く関係していると思うが、日本の生活風土が引きこもりを生み出す原因の一つだと思う。国立精神神経センターの伊藤順一郎部長は、「日本のひきこもりの特徴は、家族に『他人に迷惑はかけられない』という考えがあって、ひきこもりの若者を受け入れる文化がある。欧米では若者は独立して家から出ていくのが通例なので、ひきこもりの若者が親に暴力を振るうといったことは起きにくい」と、日本の家族、コミュニティのあり方とひきこもりの関係を分析している。引きこもりを生み出しているのは、親自身であるとの捉え方が必要だ。
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癒しの森337                           2004年7月27日
            発芽玄米ご飯の係り

  10年少々前の現役のころ、きのこ工場の基本設計をしたことがある。この設計に当たって背景とるな知識は、空気の性質、飽和蒸気量、蒸気と高圧との関係、腐食、断熱(熱伝導率)、CO2などである。
 妻が家にいる時の発芽玄米ご飯の炊き方は、レシピに出ているように、圧力釜で沸騰してから20分、蒸らし15分であった。7月2日から妻が入院したので、時には手伝うこともあったが、私が圧力釜で発芽玄米ご飯を炊くことになった。観察すると無駄が多い。その一つは、蒸らし15分といってもこの時間で経過でもかなりの圧力が残っているのである。そこでこの時間の延長を図った。圧力釜の内部の圧力が、完全のゼロ(内部が100度C以下になり始める)になるには28分かかることがわかった。その他詳しいことは別に記述するが、今までにない食感の発芽玄米ご飯が出来あがった。
 妻が病院で発芽玄米ご飯をミキサーにかけてお粥を作りたいとのことで、7月10日ごろから、発芽玄米ご飯を運ぶようになった。「今度便秘気味の女医さんが食べるのでおにぎりを2個を追加して欲しい」と頼まれる。これが動機でだんだん食べてい人が増えて、とうとう20日ごろから、1日8個のおにぎりを運ぶ羽目になった。小さな食文化が、人の交流を広げていくのだから結構なことだと思う。

  ・健康の 大黒柱の 玄米は 炊き方いかんで 食感まろやか
     




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石田ふたみ