『日々の映像』

2004年07月26日(月) フリター400万人を超える 

 定職に就いていない「フリーター」の若年層が急増し既に400万人を超えている。国民生活白書は、この問題が「日本経済の成長を阻害する恐れがある」と警告している。国民生活白書では、学生と主婦を除く15―34歳の人のうち、正社員以外の雇用者と働く意思のある人をフリーターとして集計している。この問題は様々な見方がある。その一つが企業に人を育てあげるスキルがなくなってきたとの指摘だ。「若者を雇用しないことは、若者を育てないことだ」と近年の日本の企業風土を批判する意見もある。

 企業側に立つと実に難しい側面がある。若者を正社員に採用しても次々に辞めて行くという現実である。厚生労働省の集計によると「高卒者の就職後3年間での離職率が5割を超えた」(7月24日・産経から)という。この離職率は、中卒、高卒、大卒の順番で俗に「7(中学)5(高校)3(大学)」と言われていたが、実際にこれまで高校生の離職率が5割に達したことはなかった。集計によると、2000年に就職した高卒者のうち、1年目に会社を辞めた人が約26%、2年目が約15%、3年目が約9%、3年間で計50.3%に達しているのである。これでは、企業側に若い人を育てようとの意欲が減少するのは止むを得ない面がある。
  
 フリーターで単純な仕事をしていると、一般社員に求められるパソコンを使いこなす能力をはじめ、知識や技能の蓄積などの就業能力が同世代の社員と大きな差がついてしまうのである。何人かの事例を知っているが、フリーターの人のなかには、潜在的に親の少々の財産を当てにしている人がいる。このような考えを持つと、心も顔も醜くなることを知らねばならない。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
癒しの森338                           2004年7月26日

             兄弟の骨肉の争い
  
 世の中はいろんな見方がある。いつぞや読んで記憶に残っているのだが、「両親の遺産がないと兄弟の争いは起こらない」ということであった。従兄弟に大きな争いがある。両親の1億円余りの遺産をめぐって、3人の兄弟があい争そう・・・これが兄弟かと嘆きたくなる修羅場が展開される。世の中には財産があるが故に、人間としての最低の修羅場を経験している人が多い。

 記録的豪雨で大きな被害を受けた福井県に、見舞金として、ドリームジャンボ宝くじの2億円の当たり券が7月23日匿名で送られてきた。。知事宛の手紙には「・・不幸にも被害を受けられた方々に少しでも援助になれば幸いと思い幸運に恵まれた宝くじ当選券(弐億円)一枚を同封して送りま。・・・本来ならば直接持参すべきところですが、大変失礼と思いますが、住所氏名は記入しません。あしからずお許しください」となっている。文字や文面から送り主を「誠実な、年配の人ではないか」(25日・スポニチ)とあった。推測で失礼であるが、大金を持つと子ども達の争いが激化するとの危惧があったのではないだろうか。

 ・財産が あって争う 醜さよ これを知らぬも 一つの人生 
     




 < 過去  INDEX  未来 >


石田ふたみ