| 2004年07月28日(水) |
家出人:3年連続続10万人超 |
7月24日自殺者過去最悪の3万4427人、7月26日はフリター400万人、 昨日はひきこもり63万人のことを書いた。この3つの社会現象に共通する病根があるように思う。現象面から言えば、悩める個人の放置である。悩める人を何とかしてあげよう、育てようとする社会全体の「母性」が貧弱になって来たように思う。このような社会になっている責任の一つはマスコミにあると思う。マスコミは責任を追及できるような事件を大々的に報道するが、個人の苦悩に関する報道姿勢は弱い。ひとつ例を挙げれば引きこもり63万人である。この報道は7月16日に毎日新聞に小さく報道されていた。他紙も報道しているかどうかと探したが見当たらなかった。よってこの事実を知っている人は少ないと思う。
子供が家出をする、両親にとっては大問題である。警察庁は7月22日、昨年1年間の家出人の概要をまとめた。「捜索願が受理された家出人は10万1855人」(毎日から)であったという。主な内訳は、就学前が291人、小学生1423人、中学生が8899人、高校生が6328人、20代19352人、30代17315人(ここまでの小計52036人)である。毎日の事実だけの短い報道、他紙で扱っているかと調べたが見当たらなかった。マスコミは子供が1万7000人(高校生までの小計)も家出して行方が分からなくなっても心が痛まないのだろう。ここに「社会の母性の貧弱さ」の一断面を見る思いがする。 ――ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 癒しの森338 2004年7月28日
蒸し暑い夜の出来事
夏の朝が7月24日に書いたようにいつも清清しい訳ではない。一昨日は玄関に出ても清清しさが全くない。温度を見ると28度で、湿度も高く典型的な熱帯夜であった。日中との温度差がないため、路傍の草にも露はない。こんな蒸し暑い夜川辺のほとりの自然界にある出来事が起こる。ミミズも蒸し暑いと見えて、涼をとるためか冷えたアスファルトに出てくる。ミミズに目が付いているわけでないので、一度アスファルトに出てくると、帰るべき草むらが分からない。これらのミミズたちは、太陽の日差しが強くなるとともに死に絶えるのである。
このミミズの数も相当なものだ。場所によっては1メーター四方に2匹もいるので踏み潰さないように歩かなければならない。しかし、翌日同じ場所にミミズの死骸は跡形もない。最初は意味が分からなかったが、50メーター先にスズメが堤防の舗装に群がっているのを見て分かった。ミミズの死骸は、スズメたちの餌になっていたのだ。
・わずかなる 川辺のほとりの 自然界 死せるミミズも 無駄ではなかった
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