『日々の映像』

2004年07月21日(水) 東京39.5度の猛暑

 昨日都内で最高の39.5度を記録した。39.5といえば猛暑というより熱地獄に近い。相当数の人が気象庁の天気相談所によると、「急激な気温の上昇は都市化による『ヒートアイランド現象』が影響。都心はコンクリート、アスファルトで地表が覆われて日射熱が蓄積され、また自動車、地下鉄、エアコンなどの排気熱が外気温を押し上げている」(20日・毎日から)という熱の悪循環が続いている。7月18日に書いたように、多くの人が、熱中症で病院に搬送されたことであろう。
 熱中症というと外出している人がかかると思われがちであるが、東京都の統計では30%の人が室内で熱中症になるのである。詳しくは省略するが1にも2にも水分の補給なのである。気象庁は「外を出歩くときの体感温度は40度をゆうに超すはず。会社員のみなさんには半袖、ノーネクタイがいいでしょう・・熱中症を防ぐために、出歩くときには水分補給を欠かさないようにしてほしい」と呼びかけている。
 この暑さの犯人は上記の都市化によるヒートアイランド現象の他に広く太平洋高気圧に覆われたうえ、フェーン現象が起きたのである。フェーン現象 とは、風が山肌に当たり、その風が山越えをして下降気流として降りてくる暖かくて乾いた風のことである。音訳して風炎現象(ふうえん)とも呼ぶのである。
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癒しの森333                           2004年7月21日

           無智と悲惨、悲痛な叫び

 以前日々の映像で何度が登場して頂いた飯田国彦氏(ヘーゲル国際大学大学院・教授、心理相談員)から手紙と、一冊の雑誌が送られてきた。手紙の中に「富山ユネスコ協会の理事として、『平和の鐘を鳴らそう』『世界寺子屋運動』『世界子どもキャンプ』に取り組んでいます。平和な社会の構築は、ユネスコの精神『戦争は人の心の中で生じるものであるから、心の中に平和の砦を築かなければならない』の浸透・活動にあると思います。・・・」とあった。富山ユネスコの理事として、平和運動に参画している飯田氏に敬意を表したい。

 ユネスコ運動の一つである世界寺子屋運動についてユネスコのHPから一部を引用したい。「世界には、働かなければならなかったり学校が近くになかったりして、学校に行けない子どもが、1億1300万人もいます。そして学校に行けずに大人になり、文字の読み書きができない人が8億6000万人もいます。世界寺子屋運動は、このような子どもたちや大人が『学びの場=寺子屋』で読み書きや算数を学べるように、教育のチャンスを支援する運動です。国連はユネスコの主導により『国連識字の10年』(2002年〜2013年)を定め、すべての子どもたちが学校に通えるようになることや、成人女性の識字率が向上することを目標としています」とあった。7月19日エイズ蔓延に関連して、教育すら受ける機会のない子どもたちが多くいるのが21世紀の現実なのだと書いたが、文字が読めない人が8億6000万人もいるのだ。

  ・8億の 無智と悲惨の 人々の 嘆きの声が 胸に流れん
     



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石田ふたみ