| 2004年07月19日(月) |
エイズウイルスとの見えない戦争 |
人類はエイズウイルスとの戦いに勝利するのだろうか。少なくとも現状ではエイズウイルスによって、人類が決定的なダメージを受ける気配である。国連エイズ合同計画(UNAIDS)は14日、バンコク開催中の第15回「国際エイズ会議」で、若い女性の間でエイズの新規感染が急増しており、教育を中心とした対策が急務との報告書を発表した。教育こそ人間の尊厳を守る砦なのだが、教育すら受ける機会のない子どもたちが多くいるのが21世紀の現実なのだ。
報告書によると、「世界のエイズウイルス(HIV)感染者約3780万人」特に事態が深刻なのは、以前ここで書いたことがあるが、サハラ砂漠以南のアフリカで、15―24歳の若い年齢層の女性感染者は75%を上回っているのである。発病すれば、慟哭しつつ死を待つだけである。なんと哀れなことか。まさに無智がベースとなる悲惨である。南アフリカの人々にとっては、教育こそ光なのだ。
世界中で2000万人の命を奪ったエイズ。アフリカでは昨年だけで「220万人が死亡し、1210万人の子どもがエイズで親を亡くして孤児になった」(7月17日・毎日)という凄まじさだ。アメリカ・日本などが、アフリカ諸国などへの援助を始めているがエイズウイルス(HIV)感染者約3780万人の10%に薬が届くかどうかの水準なのである。エイズウイルスによって、地球上の一角の人類が壊滅の危機に瀕している。 メモ エイズという病気とその現状 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 癒しの森331 2004年7月19日 トルストイ作品の翻訳者、北御門二郎氏が死去
「戦争と平和」「アンナ・カレーニナ」「復活」などのトルストイ作品を訳した北御門二郎(きたみかど・じろう)さんが7月17日死去した。91歳だった。 トルストイの非暴力主義に共鳴し、徴兵検査で戦争拒否を表明したことで有名な人だ。同氏の書いた「ある徴兵拒否の歩み」から一部を引用したい「もう今から60年前になります。すぐる太平洋戦争の折り、国を挙げて戦争に熱するさなか、私はやむにやまれぬ気持ちで戦争を『否(いや)』といい、『人を殺すくらいなら殺される方を選ぼう』と徴兵を拒否しました。トルストイにめぐり逢ってのことです。きっと軍法会議にかけられて、銃殺刑か縛り首になろうと死を覚悟していた私は、幸か不幸か、狂人として扱われ、生き長らえました」国中が戦争をしようとしているとき「戦争はいや」と言って狂人扱いにされた人物がいたことを記憶に留めたい。
私は「戦争と平和」「アンナ・カレーニナ」の名前を聞くだけで、離れた故郷を思うような郷愁を感じる。トルストイは近代の大文豪中の大文豪である。「戦争と平和」「アンナ・カレーニナ」だけは読み切ろうと、本棚に並んでいるが未だに読みきっていない。しかし、この2つに作品についての解説は、何回も読んでいる。この2作品を読みきったら、心の空間が果てしなく広がるように思う。だから郷愁を感じるのかもしれない。 ・トルストイ 空前絶後の 大文豪 暴力否定の 思想脈々 ・暴力を 否定の思想 脈々と 流れはあっても 小川の如し (短歌が後日修正の予定)
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