『日々の映像』

2004年07月02日(金) 兵庫県警の盗難事件でっち上げ

 あきれ返るような事件が起こるものだ。その背景には、何らかの病根が潜んでいるのだろう。「兵庫県警自動車警ら隊が、摘発実績を上げるため自転車やバイクの盗難事件をでっち上げるなどし、虚偽の捜査書類を作っていたことがわかった」(6月30日・朝日)という。警察がありもしない事件をでっち上げる・・信じられない醜態である。02年分と03年分だけで、事件の書類偽造は約300件に達しており、関与したとされる警察官は100人前後にのぼるのだ。

 県警によると、偽造されたのは「少年事件簡易報告書」や、成人に対する「微罪処分手続き書」である。この書類は被害相当額が1万円以下だったり、余罪がなかったりして、逮捕や起訴までには至らず事件処理をする場合に作られる。具体的には 盗難届が出ただけで容疑者が見つかっていないのに、架空の容疑者名を記入するケース。また被害者が分からずに処理できなかった盗難事件で、被害者名を勝手に作り上げたりしていたのだ。最悪は被害すらない架空の事件を作りあげ、実在しない被害者や容疑者を書き込んだケースもあったという。深刻なのはこのような事件のでっち上げに伴う書類の偽造は「全隊に及んでいたとみられる」(引用・同)ことだ。このようなことがなぜ起こるのか、その病根(勤務実績の評価体制)を根本的に治療してもらいたいものだ。
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癒しの森314                           2004年7月2日
        プロ野球:明(ダイエー)と暗(巨人)

 巨人は中日に1位を譲り渡したのは、僅か10日前であった。その後中日は勝ち続け、巨人は負けを重ねて、6月1日現在で5ゲーム差となった。5月30日の中日戦が今季5度目のサヨナラ負けを喫し、これまた今季5度目の3連敗。まさに暗いトンネルに入り込んでいる。甲子園に来るとおかしくなる。これで今季の阪神戦は5勝11敗。これでは優勝は夢のまた夢になりそうだ。堀内監督は 「勝てねえんだからしようがねえだろ。勝つ方法があるなら教えてくれッ!オレだって勝ちてえよ」(スポニチから)指導者のコメントはよく読む習慣がある。今まで何回も堀内監督のコメントを読んだが、明確な指導理念と品格にかけると思う。

 6月13日 ダイエーの「若鷲」城島選手のことを書いた。この日の短歌の結びは「どこまで登る 男城島」とした。この人は桁外れの記録を残す気配である。6月30日の試合で自身3年ぶり2度目となる1試合3本塁打を放つ。「3本なんて本当に出来すぎ。たまたまですよ」。謙虚な言葉もこの人の人間性だ。王監督は「常に向上しようという意識が強いからね。それにしても、きょうは城島さまさまだよ」と称えていた。この若鷲の活躍でダイエーは明(めい)そのものである。

  ・ 明と暗 この差は何処より 訪れる 絆の深さか 理念の違いか
     


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石田ふたみ