『日々の映像』

2004年06月17日(木) 近鉄とオリックスの合併話し

 近鉄バファローズとオリックスの合併話が日本列島を駆け巡った。セ・パ12球団体制が定着して約半世紀。慣れ親しんだ2リーグ制は維持できるのか、国民の関心が高いプロ野球だけに、今後の動向が注目される。

 プロ野球界は、自分で自分の首を絞めている側面があることを見逃すことはできない。この10年余の間、社会が低成長やリストラにあえいでいる中、プロ野球の世界は、世間の常識からかけ離れた別天地の年俸ゲームを行なってきた。 球団経営を悪化させた要因は、選手の年俸の急騰がある。「93年に導入したフリーエージェント制は球界を弱肉強食の世界に変えた。金持ち球団は各チームの有力選手を次々とかき集め、経営の苦しい球団は、チームの主力選手を引き留めるため、採算を度外視して選手の年俸を引き上げ続けた」(6月15日・毎日)まさに自業自得なのである。
 
 この動きに波長を合わせるように、ヤクルトのことが報道されている。ヤクルトの球団社長は、将来1リーグ制に移行した場合、ヤクルトも合併を視野に入れていることを示唆した。しかし、現状のまま1リーグ制になれば更なる観客の減少が避けられないと思う。ヤクルトも観客動員の減少、年俸高騰などによる赤字経営は深刻な問題になっている。近鉄が年間40億円、ヤクルトが10億〜15億円に赤字と伝えられている。
 
 全てに時代の流れがある。Jリーグの人気、スター選手の大リーグ挑戦で国内の野球の空洞化が進んでいる。老人のボスたちが作ったプロ野球の制度は、すでに疲労しているのだ。
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癒しの森299                           2004年6月17日

    ・ダイエー・王監督が通算1000勝達成 史上11人目
 
 ダイエーの王貞治監督が、史上11人目の通算1000勝を達成した。通算成績は1000勝868敗60引き分け、勝率5割3分5厘。同監督に敬意を表す意味で1000勝の内訳をメモしょう

巨人時代        347勝364敗39分け
ダイエー時代      653勝604敗21分け
試合数1928      1000勝868敗60分け (1928÷130=14,8年)

 試合数1928といえば上記の通り延べで15年余りのなる。神経をすり減らす監督業をこれだけ長期に続ける王監督に改めて敬意を表したい。6月13日ダイエー城島の活躍を書いたが、6月16日今季3目のサヨナラ勝ちをした。連勝はダイエーとして最多タイとなる9に伸び、40勝一番乗りとなった。 8試合連続で2ケタ安打していた打線で、今年も優勝の最有力候補となっている。

   ・十余年 監督続ける この忍耐 指導者王を だれぞ讃えん



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石田ふたみ