『日々の映像』

2004年06月05日(土) 小学女子6年生の殺人事件 (2)

 1997年7月小学6年生土師淳君(11歳)が殺害され、その生首が校門の置いたという事件があった。この時の犯人は中学3年生の男子で、ホラービデオの影響が指摘されていた。今回の小学項6年生の御手洗怜美(さとみ)さん(12)の殺害事件は、加害女児が11歳ということもあり、1997年の土師淳君(11歳)の殺害事件よりも、社会に強い衝撃を与えることになった。
 
 今回の事件も土師淳君の時と同じく、テレビ・ホラー本が影響を与えたことが報道されている。長崎県警佐世保署の事情聴取に、女児はテレビを見て殺害を決意したと供述している。事件前日の5月31日のドラマはカッターナイフで人を殺害する場面が回想を含めて8回も放送されているのだ。

 同級生によると「女児はもともと読書が好きだったが、最近ではホラーや殺害シーンのある本を読みふけっていることが多かった」(4日・スポニチから)と証言している。子供たちが良書と悪書を見分けられるようになるには大変だ。これは不可能に近いと思う。言論の自由もあるので、子供たちに悪い影響を与えるような本・ビデオも規制できない。してみると、その国の文化とは、悪書・悪しきビデオの分量の多少のように思える。1997年7月にも引用したがもう一度スイスの思想家ヒルティーの言葉を掲げたい。
『悪い書は知的な毒薬であり、精神を毒殺する』
 日々の映像は、社会の出来事をどう受け止めるかに力点を置いたエッセイである。加害女児11歳は、ホラー本などの悪書で精神を毒殺された被害者である。
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癒しの森287                           2004年6月5日

         クレメンス8連勝!歴代14位の318勝目

 クレメンスのことは1ヵ月前の5月4日に書いた。何しろ開幕5連勝をしたのである。それが5月になっても負けを知らず、6月2日でなんと8連勝を飾った。クレメンスがまた新たな記録という歴史を変えた。通算勝利数を318勝とし、歴代14位の殿堂入りナックルボーラー、フィル・ニークロと並んだ。

 クレメンス投手に敬意を表する意味でスポニチから少々引用しよう

「引退を撤回し、1年後に異なるユニホームで挙げた通算318勝目は、魔球ナックルを操り48歳まで活躍したニークロに並ぶ歴代14位。『(現在の成績は)ボーナスみたいなものだね。野球を楽しむために、このチームでプレーしようと決めたのだから』と笑った。 通算勝率0.665(318勝160敗)は、過去300勝以上を挙げた投手ではL・グローブ(アスレチックス)の0.680(300勝141敗)に次ぐ2位。・・・衰えを知らないロケット(クレメンス)は、楽しみながら記録を塗り替えていく」
クレメンスはとてつもない大投手である。
  
  ・クレメンス 四十を越えても この力 リーグトップの 8連勝を
     





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石田ふたみ