『日々の映像』

2004年05月16日(日) 小泉首相訪朝:拉致家族8人帰国へ

 小泉純一郎首相は14日、北朝鮮に残された拉致被害者家族の帰国実現に向け、今月22日に北朝鮮を再訪問し、平壌で金正日(キムジョンイル)総書記と首脳会談を行うとの報道だ。「北朝鮮側は首相の再訪朝によって家族8人全員を帰国させることを了承している」(5月15日・毎日から)という。

首相と金総書記との会談では、次の点で合意する見通しだ。
(1)北朝鮮が拉致被害者家族8人の日本への帰国を認める。
(2)北朝鮮が「死亡」「行方不明」と回答した拉致被害者10人については、調査委員会を新設して、安否の確認作業を続ける。
(3)国交正常化交渉を早期に再開する。
(4)日本から北朝鮮への人道支援を再開する。
首相は曽我ひとみさんの夫ジェンキンスさんを含めて家族8人全員を連れて帰ることにしている。(毎日から)
 
 上記(2)の通り死亡・不明とされた拉致被害者10人については、日朝両国で調査委員会を設けることで合意するとしている。一歩前進であるが、現在の日本人の中に宿った北朝鮮に対する不信感・疑念の払拭は容易なことではない。日本から北朝鮮への人道支援も、世論の状況からして細々としたものになるだろう。
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癒しの森267                           2004年5月16日

             東洋の魔女復活か

 40年も前のことであるが、「東洋の魔女」という言葉があった。東京五輪で金メダルに輝いた日本女子バレーボールチームに与えられた名前でであった。韓国を3−0制した現在の女子バレーチームは、40年前の「東洋の魔女」を彷彿させるものであった。

 バレーボールの日本女子が五輪の出場を決めた。東京体育館で14日、行われたアテネ五輪世界最終予選兼アジア予選女子大会で、開幕5連勝、2試合を残して4位以内が確定し、2大会ぶりとなる五輪出場権を獲得した。昨夜の試合模様をテレビで観戦したが、圧倒的な強さを見せつけていた。

 柳本監督は「ここまで来たら全勝でいきたい」と。96年アトランタ五輪から8年。相次ぐ企業チームの休廃部、シドニー五輪の予選敗退、あらゆる逆風を乗り切って、日本の女子バレーは蘇った。五輪の舞台で満開の花を咲かせることを祈ろう。この試合の感動の模様をスポニチからメモ欄に引用した。

   ・東洋の 魔女の復活 彷彿と 強さ見せつけ 歓喜の涙
     


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メモ 歓喜の試合
歴史が変わった。佐々木のジャンプサーブが韓国コートに突き刺さると、6人が1つになって抱き合った。地鳴りのような絶叫がコートを包む。めったに喜びを表情に出さない19歳の栗原が大きな口を開けて「やったぁ。うれしいです」と大声を上げる。4年前の屈辱を経験した竹下、高橋、成田は抱き合って泣いた。
 「本当によかった。チームは最初、個性が強くてどうなるかと思ったけれど、よくここまでこられた」
 主将の吉原は笑う。過去10年間5勝24敗。かつてあれだけ苦しめられたライバル韓国をストレートで粉砕した。韓国のお株を奪う粘りにプラスして、1メートル86の栗原ら、アタッカー陣が豪快に叩き込む。日本の女子バレー史上かつてない攻撃的なチームがそこにはあった。(3月15日・スポニチから)



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石田ふたみ