『日々の映像』

2004年05月15日(土) 年金未納国会議員100人を越える

 厚生年金などに加入していない国会議員が、国民年金加入を法律で義務付けられたのは1986年4月であるという。しかし、100人を超える国会議員の未納者が意識して納めなかった訳でないので、これは一つのシステムとしての欠陥があると思う。社会保険庁に言わせれば「法律によって納付が義務付けられているので、納付の申請をしない議員が悪い」との論法になるのだろう。しかし、社会保険庁は、厚生年金に加入していない対象者(国会議員)に、納付通知・勧告をどれだけしたかという疑問が残る。 

 国会議員以外の有名人の未納も相当あるのだろう。TBS「ニュース23」の筑紫哲也キャスターが、2年11カ月にわたって年金未納の期間があったことを明らかにした。石原慎太郎・東京都知事が数回にわたって計約8年間、年金保険料を支払っていなかったことが報道されていた。

 毎日新聞は8〜13日の6日間、衆参両院の全国会議員725人(衆院480人、参院245人)を対象に国民年金保険料(月額1万3300円)の納付状況についてアンケートを実施した。回答した622人のうち、「自民、民主、公明、共産、社民、みどりの会議の各党にまたがる107人に未納期間があった」(5月14日・毎日)ことが判明した。推定するに回答をしなかった103名も未納である可能性が高い。

 小泉純一郎首相が、国民年金に未加入だったことが14日、明らかになった。近く発売の「週刊ポスト」が首相の保険料問題を報道することを受け、飯島勲首相秘書官が同日夕、急きょ記者会見し公表した。年金保険料問題が政権トップを巻き込んだことにより、政局の不安定要因となる雲行きである。

 メモ 小泉純一郎マガジンから年金改革関連法案の概要の一部引用
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癒しの森266                           2004年5月15日

          努力を重ねて 君よ幸あれ

 文部科学省は13日、高校の新卒者の就職状況を発表した。今春の高校卒業者の3月末現在の就職率は89・0%で前年同期を2・3ポイント上回った。同じく厚生労働省と文部科学省が発表した大学新卒者の4月1日現在の就職率は93・1%で、前年同期を0・3ポイント上回っている。すくなくとも、昨年より良い方向に動いていることはたしかだ。

 今春就職活動をした若者は、それなりの苦労があったと思う。新しく社会人になった皆さんに一言メッセージを送りたい。「ともかく、自分を磨くことである」と。ここで言うダイヤモンドとは、あなた自身のことです。

 日々の映像を書く動機は、1997年1月1日付けに掲載してある。友人のアドバイスで1996年に作った我流の短歌をここに納めた。今数えてみると70句余り入力してあった。この中にこんな句があった。

 ・幸福の ダイヤモンドを 磨き行き 努力を重ねて 君よ幸あれ

 4月30日に私の拙い小説の案内を書き、癒しの森に挿入を始めた。この小説の完成に向けて文学に通じている女性(今春大学卒業)のご協力を頂けることになった。この素敵な女性に上記の句を送りたい。
     


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メモ 小泉純一郎マガジンから年金改革関連法案の概要の一部引用
小泉純一郎です。
 年金改革関連法案が11日に衆議院を通過し、昨日から参議院の審議が始まりました。・・・  年金制度の基本は、「自助と自律」の精神と世代間の支え合いです。 昔は子供が親に仕送りをしていました。いま、自分の給料から親に仕送りしている20代、30代の若い人はどのくらいいるでしょうか。あまりいないと思います。

 いま、厚生年金に入っている人は、65歳になると毎月20万円ぐらいの年金が貰えます。20代、30代の人たちにとっては、65歳というのは随分分先のことで、そんな先のことのためになぜ保険料を支払わなければいけないのかと思う人もいると思います。しかし、年金には税金が投入されていますから、どんな貯蓄より有利なのが公的年金なのです。

 昔は人生50年と言われて、60歳、65歳まで生きれば長生きと言われました。70歳を古稀(こき)といいますが、70歳まで生きるのは「古(いにしえ)より稀(まれ)」だったからです。そして年間270万人ぐらいの子供が生まれていました。 今は、人生80年の時代。生まれる子供も年間120万人を切ってしまいました。

 少子化、高齢化が進めば、年金を貰う人は増えて、掛け金を払う人は減って来ます。 誰だって、掛け金は少なく、貰うものは多くと思うのが人情です。しかし、現実にそんな夢のようなことはありえません。 今回の年金改革は、こういう厳しい状況のなかにあって、給付と負担のバランスをどうしたらよいのか、税金はどのくらい投入するのかという点について、若い人と高齢者が共に支えあう中長期的に持続可能な仕組みに年金を改革しようというものです。・・・・ 

 将来的には、分かりやすくて安心できる年金制度をめざして、年金の一元化、さらには、年金に留まらず、医療や介護などの社会保障制度全体を一体的に考えて改革を進めていかなければなりませ。・・・・衆議院本会議では、この将来的に検討することについては民主党の賛成を得て、年金改革法案が通過しました。

 これは、今後の年金改革をすすめるにあたって大きな前進だと思います。 今後は、まず、参議院で審議している年金改革法案を一日も早く成立させるとともに、与野党をあげて、また国民のみなさんの参加をえて、将来に向けた議論を進めなければならないと思っています。

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石田ふたみ