『日々の映像』

2004年05月05日(水) 国民年金を小ばかにしていた国会議員

 国会議員の国民年金保険料未納問題は、国民の怒りが湧き起こり依然として収まっていない。未納・未加入議員は対象者が一段と広がりを見せている。国民には加入せよと言いながら、国会議員が未加入ではどうにもならない。

 民主党でも結党以来のリーダーである菅直人代表と鳩山由紀夫前代表の未納が判明した。連合のメーデー中央集会に出席した菅代表は「不信感をもたらしたことはおわびします」と謝罪。だが、会場からは「政府を追及する資格なし」などとやじが飛ぶ始末だ。

 未納議員の続出は法案を審議しているはずの政治家自身が、自らの国民年金には無関心であったことを露見させることになった。これは論争以前の問題だ。悪意があったとは思われないが、制度上の不備ですますことはできないだろう。民主党の岡田克也幹事長は1日、「自民党が調査して公表をするのであれば、民主党も一定基準の中で名前を出すことはやぶさかではない」と述べている。このようなテーマを政治的駆け引きの材料にすべきではない。

 改革を進めるには、何よりも政治への国民の信頼が大前提となる。議員の未納問題は年金不信の拡大にとどまらず、政治不信を深めてしまった。未納議員は国民年金を小ばかにしていたと言うしかない。
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癒しの森256                           2004年5月5日

         こどもの日明け方の月は赤い

 大型彗星が次々にやってくると思えば、今度は皆既月食。今年のゴールデンウィーク前後は天文ファンにとって大忙しい。5月5日「こどもの日」の未明に見られる皆既月食は、望遠鏡や双眼鏡がなくても見られるという。

 皆既月食は「太陽-地球-月」の順番に並び、月が地球の影にすっぽり入ってしまった時に起こる。5月5日、西の空で月が欠け始める時間は真夜中の3時48分。食の最大になるのは明け方5時半。ただし、沖縄でないと皆既月食になるまでを見ることができない。
 
 ここで書きたいのは月の「色」。すっぽり地球の影に入ったはずの月が、うっすらと赤く輝くという。「これは地球をとりまく大気の層を通った太陽の光が、月面をほんのり照らしているから。太陽光のうち青い光は散乱されてしまうけれど、赤い光は大気を通り抜けてやってくるために、月が赤く見える」(兵庫県 星の子館から)2000年7月16日の皆既月食の赤い月に写真を見たが、ややオレンジがかった赤い月なのである。まさに宇宙が作り出す芸術の極致と言える。

   ・明け方に ぼんやり浮かぶ 赤い月 赤い光の なせる芸術
     




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石田ふたみ