『日々の映像』

2004年03月27日(土) 就職難? 学生の自殺増加

 厳しい就職事情を苦にしたと見られる大学生の自殺が増えているという。 警察庁の調査でも、短大・大学生の自殺者数は、1990年代前半の200人余りに比べ、2000年以降は320―340人の高い水準になっている。

 これらの背景から自殺予防対策に本腰を入れる大学が目立ってきた。広島大は4月から、自殺の兆候が見られる学生をデータベース化して、予防に役立てるという。広島大保健管理センター助教授の内野悌司(ていじ)さんは「学生の自殺は深刻になっている。大学としてもできる限りの体制を整えていくことが大切です」(3月24日・読売)と話す。

 日本経団連のアンケート調査によると、今年度に新卒採用数を増加させた企業は35・1%で、減少させた企業(26・4%)を上回ってはいるが、内定率の向上には結びついていないのが現状なのである。ソニーのように新卒と経験者採用(中途採用)で行っている企業も多く、学生の厳しい就職難は相変わらずなのである。

 総務省の労働力調査によると、パートや契約社員、派遣社員などが増加し、非正社員の比率は30%に達している。これが果して良いことなのだろうか。いずれにしても大卒者の4人に1人は就職できない時代なのである。          (メモ 大学生の就職内定率の推移)
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癒しの森218                              2004年3月27日
           未 知 の 大 宇 宙
 
 この宇宙は膨大な未知の世界が果てしなく広がっている。現在の宇宙論では、宇宙のほとんどは正体不明の暗黒エネルギーと暗黒物質で構成され、原子や分子から成り星や銀河を創る通常物質は4%しかないとされている。しかも通常物質も2−4割しか見つかっていないのだ。

 宇宙航空研究開発機構は、銀河と銀河の間を満たしていると考えられている謎の「暖かいガス」を捉えることに初めて成功したという。しかもこの暖かいガスの温度は10万〜1000万度というから想像すら出来ない超高温なのである。

 「地球から約6000万光年離れた場所にある『おとめ座銀河団』を通過する際、この波長の光線が減少することを観測」(3月27日・時事通信)することでガスの存在を裏付けたのだ。銀河団と銀河団をつなぐクモの巣のように分布する高温ガスが存在することを示す成果で、22日から名大で開かれる日本天文学会で発表するという。

   ・この宇宙 正体不明の 物質と  銀河を結ぶ ガスのクモの巣
     


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メモ 大学生の就職内定率の推移
大卒の就職内定率は、厚生労働省と文部科学省の昨年12月時点の調査によると、前年同期を3・2ポイント下回る73・5%で、過去最低の水準になっている。内定率は1997年度には84・8%だったが、年々低下する傾向にある。
 

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石田ふたみ