2004年03月24日(水) |
イスラエルのヤシン師殺害の波紋 |
イスラエルとパレスチナの争いは、どれだけ泥沼化していくのだろう。イスラム原理主義組織ハマスは、精神的指導者ヤシン師の殺害を受け、イスラエルへの報復を宣言した。「ヤシン師は安らかに眠っている。彼らが安らぎを得ることは永遠にない。われわれはイスラエルのあらゆる家、町、通りに死をもたらす」(22日・世界日報)叫ぶハマス兵士の放送が流れているのである。 ハマス最高幹部のランティシ報道官は同日、シャロン・イスラエル首相を報復対象に名指しし「全面戦争を宣言」(22日・毎日から)他の過激派勢力も一斉に報復予告を出している。ハマスのトップ暗殺は、停滞中の中東和平に決定的な打撃となるだろう。イスラエルとパレスチナ過激派勢力との間で一線を超えた戦いに発展する公算が大きい。どれだけ血を流し合ったら「もうやめよう」という気運になってくるのであろう。 さすがのアメリカも今回の殺害について「事前の警告はなかった」(時事通信)と述べて、米政府が暗殺計画を承認していたとの見方を否定している。ストロー英外相は「このような不法な殺害を犯す権利をイスラエルは持たない。受け入れがたい」と語った。今の状態では暴力の連鎖が続くだけである。過去ポルポトの大虐殺の時に書いたことがある。悪魔は人と人との殺し合いの絵巻を楽しんでいるのだ。悪魔にそそのかされて、殺し合いを続けているとしか思えない。 ――――――――――――――――――――――――――――― 癒しの森215 2004年3月24日 街のなかから、牛丼が消える
大手5社だけで毎日100万食以上が消費される牛丼大国。なにしろ、280円でおなかを満たしてくれる牛丼はサラリーマンにとって、お昼の貴重な選択肢だった。庶民は牛肉とタマネギだけという今の味が舌に馴染み、一つの食の文化となっていた。だが、肉の供給のほぼすべてを安い米国の牛肉に頼って来たから、輸入が絶たれてたちまち行き詰まった。米国産の牛肉に頼ってきた大手牛丼チェーン店の戦略が間違っていたのだろう。
大手チェーンが販売する牛丼の量 (朝日新聞2004年1月31日夕刊紙面から) 店名 国内店舗数 牛丼類の販売数 (1日あたり) 吉野家 986 約80万食 松 屋 580 約13万〜15万食 すき家 483 未公表 なか卯 286 約7万5000食 神戸らんぷ亭 43 約7000〜8000食 ・牛丼は 日本独自の 食文化 町から消えて 代替なにか
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