『日々の映像』

2004年03月22日(月) 主要企業の大卒採用来春18%増

 ニューアメリカ財団のクレモンズ上席研究員リポートを読んで、アメリカの大卒キャリヤの雇用悪化の理由がよく分かった。米IT関連企業が優秀な技術と安い賃金を目指して、インドや中国へと「国外逃亡」したため職場がどんどん減少しているのだ。毎月数千人、数万人の仕事がアメリカから逃げ出している。よって、アメリカ国民の最大関心事は、イラク問題などでなく、1に雇用、2に雇用3〜5まで雇用であるという。

 主要企業の来春の大卒新卒採用は業績回復を反映し積極姿勢が鮮明になって来た。これは日本企業の技術力が世界を席巻している証左ではないかと思う。日本経済新聞社がまとめた2005年度採用計画調査一次集計では、「大卒が2004年度実績見込みに比べ18.8%増える」(3月17日・日経から)という。

 リストラが一段落し戦略分野の強化に乗り出す電機などの製造業だけでなくスーパーなど非製造業の採用拡大が全体の水準を押し上げているのだ。この18.8%増は1979年調査(23.9%増)以来、25年ぶりの高い伸び率であるという。雇用に関しては、日本でもアメリカと同じ動きがあり、国内の大卒の雇用がこれほど上向くとは思ってもいなかった。やや飛躍したことを書くが、これから10年、20年先は優秀な人材を送り出す中国とインドの時代が当来するように思う。
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癒しの森213                           2004年3月22日
         かけがいのない地球の生命(2)
 
 昨日かけがいのない地球の生命と題して、直径30メートルの小惑星(隕石)が地球に激突する危険が去ったことを書いた。2ヶ月ほど前、米国は地球に近づく小惑星(隕石)の発見者に報奨金を支払うとの法案を成立させている。背景としては小惑星の激突という危険があるのだ。日本でも衝突する可能性のある天体を発見、監視することを目的とした日本スペースガード協会が発足し活動を開始している。なにしろ、10km以上の惑星の激突は、人類滅亡にもつながりかねないのだ。
 
 大陽系の小惑星は膨大な数になる。主に地球の外側を回る火星と木星の間に分布している。「現在では軌道の確定しているもので4万個を超える小惑星が見つかっている」(国立科学博物館HPから)という。直径が1kmくらいの小惑星はほとんど観測が出来ず推定で100万個もあると言われている。

 この小惑星が惑星帯から何らかの力が加わり迷い出るのである。直径が1キロもある小惑星が地球に激突すれば大変な被害が発生する、大半は引力が地球の2.5倍もある木星に吸収されるようだが、中には地球に近づく小惑星もあるのだ。ともかく、この地球は微小なバランスの中に存在しているのである。
                   
    ・太陽を 囲んで回る 惑星は 大惑9個と 小惑100万
     



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石田ふたみ