『日々の映像』

2004年03月16日(火) パキスタン、中距離弾道ミサイル実験に成功

 紀元前の栄えた文明の地の中で、最貧の地域になっているところが多い。メソポタミヤ文明の地であるイラク、インダス文明の地であるパキスタン。前2600年頃、インダス川とガッガル・ハークラー川の流域に計画都市が出現する。インダス文明の誕生である。各都市は、川をハイウェイとして緊密に結びつき、この地域に豊かで安定した社会をつくりだした。

 インダス河の恵みうけた肥沃な大地に芽生えた古代文明の記憶、古代シルクロードの交易・・・しかし、今はインドと争う人口1億3450万人の貧しい国家だ。以前に書いたが、国の税収が3兆円余りしかないのだ。

 この僅かな国力で国家予算の3〜4割を使って、インドと争うのだから愚かなことではないだろうか。「パキスタン軍は3月9日、核弾頭を搭載できる中距離弾道ミサイル『シャヒーン2』(射程2000キロ以上)の初めての発射実験に成功した」(3月10日毎日)と発表した。軍はすべての種類の弾頭が搭載でき、パキスタンの技術の進歩を立証したと述べている。
  
 パキスタンの軍人たちは、核搭載のミサイルを使っての戦争をイメージしているのか。時代錯誤の見本ではないだろうか。パキスタンのカーン博士が2月初めに北朝鮮やイランなどへの核技術供与を公に告白し謝罪している。
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癒しの森207                              2004年3月16日

          糖尿病予防にコーヒー

 日々の映像で1回書いたことがあるが、フィンランド国立公衆衛生研究所の調査結果が報道されていたので取り上げておきたい。3月10日発行の米医師会誌(JAMA)は、コーヒーを飲む量が多い人ほど、糖尿病にかかる危険が小さくなるとするフィンランド国立公衆衛生研究所の調査結果を伝えた。
 
 同研究所が35−64歳の約1万4600人を調査した結果によると、1日3−4杯のコーヒーを飲んだ場合、飲まない人に比べ女性で29%、男性で27%糖尿病にかかる率が減少したという。1日10杯以上のコーヒーを飲む人は、更に糖尿病に罹る率が減少するとのことである。

 因果関係は不明だが、コーヒーに含まれているカフェインが膵臓からのインシュリン分泌を促進、血糖を減少させることも考えられているようだ。米医師会誌(JAMA)は「米ハーバード大研究チームなどが行った別の調査でも同様の結論が出ており、今回の調査が『疑う余地のない証拠』を提供した」(3月15日共同通信)としている。日本の飲み物で、最も薬効があるのは緑茶のカテキンではないだろうか。これについては、後日記述したい。

   ・薬効が 多い食品 多々ありき 驚くほどの 緑茶の効果
     


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石田ふたみ