『日々の映像』

2004年02月20日(金) 医薬品原料から牛(BSEの危険)排除の方針

 昨日「ウイルスと人類戦い」と書いた。当面の戦いの恐るべき敵はエイズウイルスである。既に感染者は3000万人を超え、これがどれだけの広がりとなっていくのか。地球上の人類の増加をウイルスが止めにかかるかもしれない。現代の医学は細菌との戦いいはほぼ勝利を納めつつあるが、サーズウイルス、鳥インフルエンザウイルスなどが姿を変えて次々と登場して来るので、ウイルスとの戦いは永久に続くのだろう。
  
 私の個人的な印象であるが、10年後はウイルスより、BSE(牛海綿状脳症)を引き起こす異常プリオンのほうに恐怖を感じる。こちらは異常なたんぱく質で熱を加えても破壊されないのである。しかも、この異常プリオンが体内に入っても、約10年は分からない。そして、牛海綿状脳症になると、ただ死を待つしかないのである。
 
 厚生労働省は「医薬品に含まれる牛の原料を別の原料に切り替えさせる方針を決めた。切り替えが難しい場合、米国以外の低リスク国の原料に変更させる」(2月13日・毎日)という。医薬品のカプセルや一部成分は牛の骨などを原料としているのだ。カプセルの中に異常プリオンが混入する危険があるのだ。BSE(牛海綿状脳症)が怖いから、牛肉を食べない人がいるが、医薬品及カプセルから感染することもあり得るのだ。
――――――――――――――――――――――――――――――    癒しの森182                           2004年2月20日
         天才の通信簿(4)アインシュタイン

 2月7日の天才の通信簿に 20世紀最大の天才であるアインシュタインが、子供時代は自閉症であったと書いた。どのような状態であったのかを、「自閉症の才能開発」から引用しよう。

「アインシュタインは3歳になるまで話すことが出来なかった。ある自閉症児の母親にあてた手紙の中に、自分は遅くまで話すことは出来なくて、親たちがそのことを心配していたことに気づいていたと告白している。バナード・パットンは「Journai of Learning Disabilities」詩に、アインシュタインは7歳まで言葉を胸の中で繰り返しながら学び、あまり外の子供たちと遊ぶようなことはなかったと書いている。神童というものは幼児期から芽を出すものだが、アインシュタインは子供のころ、そんな片鱗も見せなかった。人はそんな彼をのろまだとさえ思っていた。彼は言葉のスペルも覚えられず、外国語は苦手だった。自閉症タイプの児童のように、アインシュタインはジグソー・パズルが得意で、何時間もトランプで家を作ることに熱中した」

 天才の通信簿を記述する目的は「子供時代、若い時期のことでその人を評価できない」という視点である。人間は絶えず変化する存在である。今日を基点としてよい方向に向かうか、悪い方向に向かうかの二つの道しかないのだ。

  ・天才も 子供時代は 言葉さえ どうにか覚えた 自閉の姿 
     


     


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石田ふたみ