『日々の映像』

2004年02月06日(金) 大量破壊兵器なしの顛末 

 大量破壊兵器はないとの現実に対して、あるといって攻撃の決断を下したブッシュ大統領とブレア英首相は、どのような決着を着けるのだろう。

 大量破壊兵器の未発見問題についてブッシュ米政権が超党派の調査委員会の設置を決めた。イギリスの大量破壊兵器の未発見問題に関する世論は厳しい。ブレア政権は決定的なダメージを受けるのではないだろうか。

 パウエル長官はインタビューでは、「(大量破壊兵器がイラクに)貯蔵されていないとすれば、政治上の計算も変わる。答えも変わってくる」と語り、イラクで大量破壊兵器が見つからず、開戦の根拠が揺らいでいることへの苦渋をにじませている。イラクの大量破壊兵器を巡っては、1月29日にも記述したが米調査団のケイ前団長が「存在しない」と明言しているのだ。

 ケイ氏は「旧フセイン政権が大量破壊兵器への野望を捨てたわけではなく、イラクが国連安保理決議に違反したのも事実だ。旧フセイン政権の除去によって世界は安全になった」とイラク戦争を肯定的に評価している。これがアメリカの過半数の支持を得る見解なのだ。
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癒しの森167                           2004年2月6日
           知 的 な 刺 激
  
 ドイツの文豪ゲーテは「青年は教えられることより刺激されることを欲するものである」言っている。青年の本質を突く言葉であると思う。

 文部科学省の科学技術政策研究所の調査で「一流の研究者を生むのは、スパルタ教育ではなく、親や教師にはぐくまれた知的な好奇心」であることが明らかになった。

 調査は、優秀な研究者の育成方法を探る目的で昨年実施したもの。ノーベル賞や米国医学界の最高賞「ラスカー賞」といった国際的な科学賞の受賞者、世界的に注目を浴びる論文を発表した日本人研究者242人にアンケートを送り、30歳代から80歳代までの108人から回答を得たという。

 この中の53人が「両親や親せき、教師ら周囲の大人の話などから知的な刺激を受け、好奇心が芽生えた」との回答をしている。青年が大きく成長する動機は知的な刺激なのである。1997年7月6日に天才の通信簿と題して少々記述した。平々凡々の青年が、ある刺激を受けて劇的に変化しているのだ。

 ・好奇心 知的な刺激で 芽生え行く 伸びる力は 皆備えたり

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石田ふたみ