『日々の映像』

2004年01月16日(金) 鳥インフルエンザで6000羽死亡

 インフルエンザウイルス山口県阿東町の採卵養鶏場の鶏から、「鳥インフルエンザ」のウイルスが検出された。このウイルスは致死性が高く、同農場ではこの半年間で34,600羽のうち6000羽が死亡した。国内でのウイルスの発見は1925(大正14年)以来79年ぶりであるという。

 鳥インフルエンザは、去年12月から韓国で流行。日本は同月12日以後、韓国からの鶏肉輸入を停止している。韓国では鶏肉にも注意が必要だし
、米国の牛肉にも問題があり、ダブルパンチになっている。農水省は鳥インフルエンザウイルスの型が「韓国や中国、香港の各国・地域で検出されたウイルスと同種の「H5N1型」であると確認した」(1月13日毎日)という。今後感染ルート解明に重要な手掛かりとなるかもしれない。
 
 香港の騒動は記憶に新しい。香港では「鶏や糞などとの接触で97〜98年に感染者18人が出て、肺炎などで6人が死んだ例が報告されている」(1月12日・朝日から)オランダでは昨年、治療に当たった獣医師が死亡するなどの例があり、鳥インフルエンザウイルスもかなりの警戒が必要なのだ。

 世界保健機関(WHO)西太平洋地域事務局は13日、ベトナムで、鳥インフルエンザ感染により母子ら3人が死亡したと発表している。サーズと異なり人から人への感染はないようだ。 ベトナムでは昨年暮れごろから、鳥インフルエンザに感染した鶏が大量に見つかり、100万羽以上が処分されている。「また昨年10月以降、この3人のほかに子供9人が同様の症状で死亡している。ただ、ウイルス感染の有無は確認されておらず、調査が続けられている」(1月13日・朝日から)という。鳥インフルエンザは既にアジアに大流行していると判断するのが妥当のようだ。
(メモ 鳥インフルエンザウイルス)    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
癒しの森147                          2003年12月16日
           「風の舞」の吉永小百合さん

 ハンセン病患者の詩人、塔和子さんの詩を下敷きにしたドキュメンタリー映画「風の舞」が出来る。これを作ろうとしたプロデューサーの宮崎信恵さんは「詩の朗読とナレーションは、吉永小百合さんしかない」と思った。宮崎さんは断られるのを承知で手紙を書いたという。「予算がないのですが、ぜひお願いしたい」と。

 吉永小百合さんから返事が来た。
「塔さんの人生の重さを思うと、自分にはとても表現力が足りない。こんな私がやっていいのだろうか?と戸惑いました。でも、この作品に関わることは自分にとって、大事なことだと思いました」と。
 
 吉永さんは、初めて塔さんの詩を読んだ時は、心が震えたという。「自己の存在をじっと見つめながら生きることの尊さをつむぎ続けたそれらの作品は、人の心を大きく揺さぶる力がある」(pumpkin1月号から)吉永さんは、その感動を一人でも多くの人に伝えたいと、無償でこの仕事を引き受けたのだ。
 
 塔和子さんの心が宿った詩は、小百合さんの心に包まれた声となって、観客の心を魅了することだろう。

  ・人間の 尊厳いかんと 風の舞 心に染みる 小百合の朗読
     



                  
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石田ふたみ