『日々の映像』

2003年12月25日(木) カダフィ大佐:北朝鮮などに大量破壊兵器の放棄促す

 ブッシュ大統領の「北朝鮮・イラク・イランなどを悪の枢軸」と呼ぶ政策に対して、激しい批判がある。私も米国のイラクの攻撃に対して、距離を置いての記述を行って来た。なにしろ、反米で大量破壊兵器を所持しようとする国に対して、先制攻撃も辞さない姿勢なのである。この政策は、北朝鮮のように核・生物兵器で周辺国を威嚇する国家が多くある国際情勢の場合は、支持せざるを得ない。
 
 このブッシュ政権の政策に準じて、リビアの最高指導者カダフィ大佐は大量破壊兵器開発計画そのもの破棄を確約した。更に12月22日、米CNNテレビのインタビューで、北朝鮮やイランに対して「自国民の悲劇を避けるため、リビアが取った処置にならうべきだ」(23日・毎日新聞)と述べ大量破壊兵器開発計画を放棄するよう促した。この「悲劇」とは当然米国の軍事介入を示唆している。しかし、カダフィ大佐は大量破壊兵器開発計画の放棄について「理由は重要でない。大事なのは、われわれが正しいことを行ったという点だ」(23日・時事)と述べている。この事実はブッシュ政権の政策の一つの勝利を意味している。
 
 フセイン元大統領が拘束されたのを受けて、ブッシュ大統領のイラク政策の支持率は「11月中旬の48%から60%に上昇」(23日・時事)している。しかも、これだけ米軍の死者を出しているのに「イラク戦争は戦う価値がある」と答えている人が59%に達しているのである。いかなる政策が正しいかは、歴史の審判によるしかないようだ。
     


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
癒しの森126                     2003年12月25日
          地球の公転のスピード 

 天文学の素人が、一つの感動を持って宇宙のことをまた記述させていただく。20世紀の最大の科学者であるアインシュタインは、味わい深い多くの名言を残している。1997年からの日々の映像で何回もアインシュタインの名言を引用したが、ここでは次の名言を引用したい。
 
 「私は神がどういう原理に基づいてこの世界を創造したのか知りたい。そのほかは小さなことだ」(創元社・アインシュタインの世界から)
 
 12月13日この太陽系の直径273億キロを地球上の乗り物で走ると次の時間がかかることを書いた。
 
 ・新幹線   時速 200キロ   太陽まで約85年×91天文単位=7735年
 ・ジェット機 時速 1000キロ  太陽まで約17年×91天文単位=1547年

 宇宙の星々の移動のスピードは、地球上のスピード感覚を遥かに超えているのである。今回は、地球が太陽の周りを廻る公転のスピードを計算してみよう

1、太陽までの光速の距離  8分19秒=499秒
2、太陽までの距離      499秒×300.000キロ=1億4960万キロ
3、公転の距離        1億4960キロ×2×3.14=9億4602万キロ
4、1日の公転距離      9億4602万キロ÷365.26日=259万キロ
5、時間当たりスピード    259万キロ÷24H=10万8000キロ
                (ジェット機の時速1000キロ×108倍) 
6、秒速            10万8000キロ÷3600秒=30キロ
     
          



    
 < 過去  INDEX  未来 >


石田ふたみ