2003年12月26日(金) |
児童虐待相談件数、過去最多に |
児童虐待に関することは毎年のように書いている。どうして、わが子を虐待する親が後を絶たないのだろう。日本の生活文化の深い傷口のようだ。02年度の児童相談所への児童虐待に関する相談件数が「2万3738件で、調査を始めた90年度以降最多になったことが、厚生労働省のまとめで19日わかった」という。伸び率は低下したものの12年連続で過去最多を更新した。
虐待の主な内訳はつぎの通りだ 身体的虐待 2万3738×46%=10942人 保護の怠慢ないし拒否 2万3738×38%=9020人 心理的虐待 2万3738×13%=3086人 性的虐待 2万3738×3%=712人 虐待を受けた子どもは①0~3歳未満が21% ②3歳~小学校入学前が29% ③小学生は35% ④中学生が11%だった。 12月24日に多少かいたが、性的虐待の内容である。性的虐待712人のうち大阪研究班の166件の調査によれば、被害を受けた子どもの4分の1が性交を強いられていたことが分かった。加害者は実父40%、義父22%、母が付き合っている男性12%などだ。 ショックを受けるのは性的虐待を受ける年齢である「虐待を受け始めた時期は小学4年から多くなるが、4人に1人は乳幼児期からだった」 (12月12日・朝日から)というのだ。性的虐待をうけた影響はここで書くまだもない。「気分が変わりやすい、無気力、うつ、自傷など精神症状は約半数に、理由のない家出や徘徊・・・・は約52%」(同)などとなっている。 最大のポイントは12月24日にも書いたが「加害者である父親が日本の場合はほとんど逮捕されていないのが問題だ。北米では逮捕され、服役している」 (子どもの虐待問題に詳しい高橋重宏・日本社会事業大学教授の話)子供に対する性的虐待は犯罪であるとの法改正が必要だ。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 癒しの森127 2003年12月26日 日本の大リーガー3人の年俸
12月23日に松井稼頭央のニューヨーク・メッツ入りを書いた。これで日本の超一流打者3名が、大ーグで活躍することになる。この3人の大リーグ入りに対して、日本のプロ野球がだめになるとテレビで批判的な見解を述べる人がいる。これは3人の空前の年俸に対するヤッカミのように思う。過日閣僚の平均資産(一億円少々)が報道されていたが、イチロー外2人の収入は桁が違うのである。 一つの事実は人により受け止め方が異なる。米国で実力を発揮しているトヨタ・ホンダなどの日本企業、米国で実力を発揮しているイチロー・松井などの若者達に最大限の賞賛の拍手を送りたいと思う。 イチロー 4年48億1000万円 年俸 12億円 松井秀喜 3年25億2000万円 年俸 8億4000万円 松井稼頭央 3年21億8000万円 年俸 7億3000万円 イチローは契約金600万ドルを含む4400万ドル(約48億円)。出来高分は最大で200万ドル(約2億円)が加算される。1年間の平均年俸が1000万ドル(約12億円)の大台を突破したことは、名実ともに大リーグを代表する選手となったといえる。 松井秀喜は、上記の他に1年ごとに100万ドル(約1億2000万円)ずつアップ。05年の800万ドル(約9億6000万円)になる。まさに空前の年俸である。 日本から行く選手に対して、これだけの年俸を払うアメリカの野球文化、スポーツ文化を理解する必要があると思う。一つの例として、松井が所属するヤンキースの主要選手の年俸を引用して見よう。少なくとも世界から優秀な人材を集めるアメリカ文化を見習う必要があると思う。 推定金額 D・ジーター遊撃手 17.5億円 B・ウイリアムズ外野手 14.8億円 R・モンデシー外野手 13.2億円 松井秀喜 8.4億円 ・ 世界から メジャーを目指す 若者に 夢を与える スポーツ文化
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