『日々の映像』

2003年12月01日(月) 世界エイズデー              

 世界的レベルでのエイズまん延防止と患者・感染者に対する差別・偏見の解消を図ることを目的として、毎年12月1日を「世界エイズデー」と定め、世界的にエイズに関する啓発活動が行われている。WHO(世界保健機関)が1988年に提唱し、現在は国連合同エイズ計画がこの活動を継承している。
 
 エイズ蔓延概略を11月27日に書いたが、エイズデーにちなんで少々加筆したい。27日に書いた新規の感染者500万人、死亡者300万人とは、毎日1万4000人が感染し、8200人が死亡しているのである。まさにエイズ宣言「エイズは人間の生活と威厳に対する最も恐ろしい挑戦の一つである」の通りだと思う。
 
 この新規感染者500万人(感染者4000万人)が10倍の5000万人(感染者4億人)になる可能性があるのだ。国連エイズ特別総会で、2010年まで、全世界の感染者を25%減らす目標が設定された。しかし現実は、感染者は減るどころか増える一方なのである。
 
 エイズ撲滅には巨大な壁がある。無智(知識の欠如)と貧困である。アフリカで1日1ドル以下の暮らしの貧困者は3億人もいるのだ。ナイジェリアの大統領がエイズ特別総会で「アフリカから人間が消滅してしまうのでないか」との訴えも大げさではないのだ。既にボツワナなどは成人の40%が感染者になって、国家そのものが存亡の危機に瀕しているのである。
     


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
癒しの森103                         2003年12月1日
           人 土井隆雄さん(1)
 
 11月に下記の通り宇宙に関することを3回書いた。
・11月 8日  近くと遠くの銀河発見
・11月 9日  惑星探査機ボイジャー1号
・11月29日  皆既日食のドラマ
これらを書いている過程で、宇宙飛行士土井隆雄さんのことを日々の映像で書いたことを思い出した。3回に分けて、この人の夢、語録を記述したい。

 土井さんは、中学の時から星・宇宙に興味を持ち、その夢が叶って宇宙飛行士になったのであるから、その喜びはいかばかりであったことか。影で支え続けたひとみ夫人は「彼の夢を叶えてあげるのが夢でした」と語っていた。
 土井さんは宇宙飛行士に選ばれた時の記者会見で「UFOを信じますか」との質問に対して「宇宙に人間以外の生命は絶対にある」と言い切っていた。私も人間に近い生命がいると信じている一人である。

 同じく「70歳になった時何をしていますか」の質問に対して「宇宙ステーションの鋲打ちをしています」と答えている。ここまで宇宙に魅せられて、今日を生き、明日に向かうのだから素晴らしい人生といえる。人が輝くのは、お金や地位でないことをこの人は証明していた。
   
  ・土井さんの 夢の挑戦 今叶い 宇宙に浮かんで 何を語るや
 
(短歌は1997年11月21日の日々の映像から。上記の語録は飛行前のもの)
     
 < 過去  INDEX  未来 >


石田ふたみ