2003年03月28日(金) |
暴力団のリクルート活動 |
見方によっては、注目すべき現象がある。厚生労働省の調査によると、2001年3月に学校を卒業して就職した若者の内「大卒は15、7%、高卒では26、2%が一年もたたずに退職している」(15日・読売から)この就職難の時代に、これだけの若者が就職1年未満で退職しているのである。
職場の受け入れ態勢が悪いのか、若者に社会を理解するキャパシテイが狭いのか、後者に原因のウエートがあるように思う。厚生労働省の見解は、専門的な職業訓練よりも、敬語の使い方や電話の応対など社会人の基礎を身につけさせる必要があるという。そして、このマナー講座を県単位の雇用・能力開発機構で開くとのこと。
15五歳から24歳までの失業率は、10%前後で若者の10人に一人が職を探している事態なのだ。反面、暴力団対策課によると、「組員不足に悩む暴力団が組を挙げて(若者の)リクルート活動に力を入れている」(15日・読売から)という。従来は組周辺者や暴走族を組員にするケースが多かった。しかし、この分野からの組員の補充では足りず、最近では見ず知らずの少年に接近して、加入を勧めるケースが目立つという。ぶらぶらしている若者は多くいるが、暴力団に行こうとする若者が少ない注目すべき現象ではないかと思う。
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