『日々の映像』

2003年03月26日(水) イラク戦争・長期化の可能性 

 ベトナム戦争では、敵が何処にいるのか分からないジャングルが敵であった。イラク戦争は、砂嵐と自爆テロが予想を超える敵になると思う。さまざまな報道があるが、突風が伴なう砂嵐は、イラク軍より恐ろしい敵のようだ。この戦争を決定した指導者たちは、自爆テロが起る頻度をどの程度予測していただろう。民間人の姿でアメリカ兵又は戦車に近づき自爆する、イスラム世界以外の人では理解出来ない行動がある。すでに「戦車に対する自爆攻撃も現れた」(二七日・朝日から)という。 

 軍や政府高官が言っていた「開放軍的な勝利」「ハイテク兵器を駆使した早くてきれいな勝利」などはあり得ない。むき出しの流血がともなう泥沼の戦争になると思う。すでに、泥沼の兆候が出ている。「白旗を掲げた偽装降伏でおびき寄せて襲撃したり、民間人と油断させて奇襲をかけたりするイラク側の戦術」(同)に世界最強の軍隊が翻弄されているのだ。

 砂嵐に加えて、四〇〇キロの主要補給道路が車両の重さに耐えられず、あちこちで陥没し最前線への補給が問題となっている。ブッシュ大統領は「戦争がどのくらい続くか分からないし、最後の日がいつになるかも予測できない」と発言している。砂嵐、自爆テロ、補給道路の問題で、イラク戦争は長期化していく可能性がある。    

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石田ふたみ