『日々の映像』

2003年03月20日(木) イラク攻撃・開戦はピンポイントでフセイン大統領を狙う

 ブッシュ大統領は、20日午後零時15分米軍によるイラク空爆が始まったと発表した。そして「フセイン大統領や、その一族などイラク指導部を標的にした空爆だった」ことを明らかにした。
 
 近代の戦争の中で、しかも開戦時で、相手指導者個人の命を狙った攻撃はかって例がないと思う。その昔、チャップリンが映画化し、問題提起したような国家による殺人行為の見本が展開されている。こんなやり方でイラク人の心の中で「親米の情」が育って行くのだろうか。親米の情がなかったら、間接統治などは出来るはずもない。 

 標的にされた施設には、フセイン大統領と子息一人、その他多くの幹部が滞在していたという。ここへ二段階の攻撃が行なわれた。「トマホークが地上部分の建物を破壊し、その後、F117A戦闘爆撃機から投下された精密誘導爆弾(1トン爆薬)が地下部分を攻撃した」(22日毎日から)

 地下を攻撃するこの誘導爆弾は、コンクリートなら10メートル突き破り爆発する。狭い空間で一トンもの爆薬が炸裂するのであるから、その威力は大変なものだ。

 この攻撃によって、多くの指導部が爆撃で死亡したなどの未確認情報が流れている。米軍は特殊部隊を首都に侵入させフセイン大統領を直接狙う作戦を立てているようだ。しかし、フセイン大統領は、バグダッド市街に張り巡らされた地下要塞に潜ったようで簡単でない。 

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石田ふたみ