2003年03月03日(月) |
激増する10代の中絶 |
12月6日、少女の売春行為すなわち援助交際に関することを記述した。なにしろ、他の先進国と比べ、日本の少女たちの売春との関わりが、異様に高いというから困ったものだ。調査によると、数多くの相手と性交をする人ほどコンドームの使用率が低いとの結果である。これらの傾向を証明するかのように、昨年のHIV感染者の4割が若者に占められている。若者の性行動によって、HIVが爆発的に増加すると予測されている。
ここでは、無防備な性行動の代償として中絶が激増しているデータを取上げて見る。「1昨年、未成年の妊娠中絶は過去最高の4万6511件にのぼる。15歳から19歳の全女子の77人に1人が中絶したことになる」(2月26日・読売から)この人数は、5年前の2倍という増加なのだ。
77人に1人の中絶について、少々分解してみよう。高校3年生の性経験率はどこの調査でも40%前後だ。ここでは1つの仮定計算として、15歳から19歳までの女子(358万人)の40%の133万人に性経験があるとする。すなわち、143万人の内、一カ年だけで4万6511件の中絶が行なわれている。これは、1カ年で性経験のある15歳から19歳の少女たち30人に1人に当たるのだ。これが少ないと思う人はいないだろう。
|