『日々の映像』

2003年02月24日(月) 米ナイトクラブの壊滅的な大惨事

 韓国の大惨事は公的な場所で起こっている。これと同じような大惨事が民間の施設で起こったらどうなるのだろう。今月17日シカゴのナイトクラブで、少々のトラブルから催眠スプレーが使われた。この匂いを客がテロと勘違いして出口に殺到、なんと21人が死亡した。これとて民間施設での事故であるから大変なものだ。クラブの経営者は、損害賠償で破産だ。
 こんどは米ロードアイランドで、信じられない大惨事が起きた。「約300人の観客がおり、犠牲者の多くが出口付近でみつかった。避難のため観客が殺到し押しつぶされた」(22日毎日から)この短い説明で事件の概要が分かる。押しつぶされた観客は、その後の猛火で焼き尽くされたのだ。遺体の損傷が激しいため、身元を確認できたのは、死者96人中僅か15人にとどまっている。残る81人は、DNA鑑定を行なう必要があるというから深刻だ。
 死者の他に負傷者が180人もいる。この内、重傷の25人の生死確率は半々であるという。よってこの大惨事の死者は、100人を超えることになる。燃えやすい防音壁が原因とは言え、こんな死傷率の高い火災事故は前代見聞のことだ。もう一度死傷者を書き留めよう。
観客300人中、死亡九六人、負傷者180人(この内12名は死亡の確率が高い)で、無事避難できたのは、僅か24人しかいないのだ。

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石田ふたみ