2003年02月23日(日) |
受刑者の死亡・三年で五〇〇人 |
名古屋刑務所で驚くべき事実が次々と明らかに成っている。16日に書いた暴行は「受刑者の手足を刑務官4人が押さえ」(16日読売から)とあるように、皮手錠のうえ4人に押さえつけられ・・肛門を丸出しにさせられる。ここに副看守長の乙丸容疑者が、肛門をめがけて高圧の放水をしたものだ。暴行の役者は、この五人だと思っていたらそうでないのだ。「乙丸容疑者が暴行した際、上司の看守長が現場にいながら黙認していた」(15日読売から)というのだ。刑務所の職員の大半は、人権という感覚がほとんどないと言わねばならない。 このような暴行でどれたけの受刑者が殺されたのだろう。刑務所という恐ろしい隠蔽の空間がどれだけ明らかになるだろう。ともかく、この3か年で500人を超える死亡があるのだ。法務省刑事局は「過去3年間の受刑者死亡例を総べて再調査することを決めた。・・・地方検察庁に保存されている500人を超える死亡者に関する資料を集め、死因や死亡時の状況について詳細に点検する」(20日読売から)という。 日本の刑務所の定員は、5万人少々なのだ。5万人の内、僅か3か年で500人が死亡しているのだ。死亡した全員の年齢などは、発表されないだろうが、その大半が30代、40代であろう。この年代の人達が5万人中500人も病死するわけがないのだ。
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