1月下旬妻が歯医者さんから指摘され、新潟大学歯学部付属病院で検査を受けた。結果は思いもよらない顎腫瘍(アゴ・歯茎のがん)であった。私ども夫婦は、どんな病気でもありのままを伝えることにしてあった。よって、主治医から私が呼ばれたが、すぐに妻を呼び病状の説明を受けた。結論として左歯茎と首筋のリンパのガン組織であった。首筋のがんは拡大が認められないので、一昨日、歯茎とほほの部分の摘出手術が行なわれた。 私がここで少々書きたいと思ったのは、妻の手術の事実でなく、手術開始までの主冶医を中心とするスタッフのがん患者に対する配慮であった。手術・麻酔担当の医師が2日前ぐらいから、患者に不安を与えないようあらゆる配慮と会話を行なうのである。私はこれらの会話,或るは医師の患者に対する心の波動を身近に見ていた。そして感じたのは「医の文化」であった。妻は多くの友人の激励と医師の先生方の配慮で、心安らかに手術室へむかった。2月20日午前8時45分のことであった。 9時30分から手術が始まり、予定の12時に終了した。麻酔が切れたのは、午後1時であった。驚いたことは、手術跡があまり痛くないというのだ。細かなことは書けないが、現代の医術に驚嘆した。
|