2003年02月21日(金) |
基本的な思想・人生観 |
北朝鮮発の報道・言論に接すると、人も、国家も基本的な思想がいかに重要であるかとしみじみと感じる。基本的な思想が国家をも破滅に導くことは、多くの歴史が証明している。日本から見ると異常と思える言論も、北朝鮮の思想・哲学からすれば次に言葉も異常ではないのだ「米帝国主義と死に物狂いで闘うことに重点をおくべきだ」(16日・読売・北朝鮮党機関紙の社説)と訴えている。 米政府は、北朝鮮が核の放棄をしなければ、武器輸出に的を絞った制裁を発動することを検討している。これに対して,朝鮮中央放送は「米帝とわれわれは今、銃や砲声のない戦争をしている」「核問題をめぐる対決での勝利はわれわれのもの」(同)と子供だましに近い強硬姿勢を示している。更に朝鮮戦争の休戦協定の履行を放棄し、断固たる措置を取らざるを得なくなるとも言っている。 38度線の休戦協定を放棄して北が南進でもしょうというのか。ハッタリもここまで来ると、読むだけでいやになる。米政府は「北朝鮮はレトリックを使って他国を脅迫し、経済その他の利益をよこすよう迫ってきた歴史がある。もはやそのようなことは通用しない」〔19日・読売から〕といっている。すなわち、相手にしないと言っているのだ。
|