2003年02月02日(日) |
シャトル事故、力の象徴墜落 |
アメリカの「力」の象徴スペースシャトル「コロンビア」が悲劇に見舞われた。今日のニュースは、1986年1月の「チャレンジャー」爆発事故以来2度の惨事一色に塗りつぶされていた。 アメリカ人にとって、スペースシャトルは特別の意味を持つ。よって、この事故は、同時多発テロに相当する悲劇なのである。ここでは、報道の見出しを引用しよう。「時速2万キロ(秒速5.5ロ)大気圏への再突入時に高温で破壊」「コロンビア空中分解7人全員死亡」「力の象徴墜落、米国に衝撃、威信傷付く」「墜落コロンビアの映像、米TVが送り続ける」「白い塊が数個、轟音」「NASA長官会見、これ以上の悲劇はない」「米大統領、悲劇の日だ。だが、宇宙への旅は続くだろう」「イスラエル初の宇宙飛行士、国民に強い衝撃」「宇宙ステーション計画大幅に遅れに」(以上2日の報道から) スペースシャトル「コロンビア」の空中分解事故は、アメリカの技術信仰の頂点が破壊されたようなもので、今後さまざまな影響が出てくるだろう。一連の記事を読んでの驚きの1つは「コロンビア」が建造からすでに20年も経過していることだ。大気圏再突入の衝撃を考えると、機体への過信が大惨事の原因のように感じた。
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