『日々の映像』

2003年01月23日(木) ハザマ債務免除要請1400億円

 内容の悪い会社に対して、債務を免除してその会社が破綻しないようにする。・・・この銀行が行なってきた行為は社会的な悪だと思う。仕事量が約半分になろうとしているのに、借金を棒引してもらって、ほぼ全員が生き残ろうとする。これでは内容が比較的良かった会社までおかしくなって来る。全員が生き残っているので、少々の仕事でも激しい競争となる。この受注価格の下落は目を覆いたくなるほどの激しさだ。やや大げさに言えば、日本のゼネコンの全社が利益を出せないところまで追い込まれている。
 このような環境にした悪の根源が債務免除だと思う。ハザマが2回目の債務免除を申請するという。ハザマの総資産は連結で5040億円の内、2626円が借入だ。この内1400億円の借金の棒引をして欲しいという内容だ。借金の実に53%をカットしてくださいという内容なのだ。00年1050億円の免除を加えると合計で2450億円だ。この申請にみずほ銀行などが認める方向のようだ。もう一度数字を拾っておこう。ハザマはX円の借金があった。この内2450億円を免除してもらって借金の残高は1226億円になる。こんなバカバカしいことが行なわれているのだ。

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石田ふたみ