2003年01月22日(水) |
大手行の株式含み損5兆円 |
大手銀行グループの株式含み損は「株価の低迷の影響で5兆円を超えた」(17日 時事通信)という。1月17日の終値(8690円)で5兆円規模の含み損になる。大手行全体の自己資本の合計が20兆円前後であるので、この含み損5兆円がいかに大きいかである。何回も記述して来たが、銀行と生損保で保有株式の売却を公言しているのだから下落するのが自然の成り行きである。この銀行と生損保の売却を主に支えているのが公的資金なのだ。 15日東証が発表した02年の投資主体別の主な売却を引用すると次のとおりで、かなり深刻な社会の映像といえる。 1、個人 3456億円の売り越し 12年連続の売り越し 1、都銀・地銀 1兆2953億円の売り越し 1、生損保 8271億円の売り越し 1、事業法人 4122億円の買い越し ただし、自社株買い 1、外国人 7598億円の買い越し 1、信託銀行 2兆0930億円の買い越し 公的年金の運用 政府は、個人投資家の売り越を止める策を立てるべきだ。
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