2003年01月19日(日) |
アメリカ企業の債務不履行17兆円 |
帝国データーバンクは、02年の上場企業の倒産動向調査を発表した。これによると倒産は29社で、負債総額は1兆9000億円である。日本の経済状況を踏まえると、この上場企業の倒産と負債総額は多いとの印象はない。アメリカ上場企業の倒産は、日本の比ではない。昨年は通信関連の大口倒産があったとはいえ、アメリカ企業の社債の債務不履行だけで17兆円余りに達している。米格付け会社の発表によると「債務不履行となった社債総額は、1771億ドル(約21兆円)で過去最高を記録」(14日産経)したという。この内、米企業が金額で全体の8割(17兆円)件数で54%を占めている。わずか1年で社債のみの不履行が17兆円も発生しているのだから、日本の銀行の不良債権20兆円などに驚く必要もないのかも知れない。 今年の景気はどうなるのだろう。政府は03年の成長率を0.6%としている。日本の19のシンクタンクは4社がマイナス成長、15社が0.2%〜0.9%の成長としている。資産デフレが続く間は、実質的なプラス成長はないと思う。日銀がジャブジャブお金を流しても需要が上向かない限りただの言葉の遊戯に過ぎない。
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