2003年01月18日(土) |
中村喜四郎議員の収監 |
中村喜四郎議員(茨城7区)が失脚することになった。ゼネコン汚職で、斡旋収賄罪に問われ1.2審共に懲役1年6月の実刑判決であった。この判決を不満として最高裁に上告していた。「最高裁第2法廷は、上告を棄却する決定を出した」(1月17日 毎日から)よって、「強気のプリンス」(毎日から)もついに収監されることになった。 新聞は「問われる立法府の権威」「政治とかねに断罪」などの見出しで、この事件の概要と批判が出ていたが、どことなく力なく事実を並べ立てているだけのように思えた。中村喜四郎氏は、まだ53歳と若いので、収監の後はまた国会議員として立候補すると思う。そして、「上告したのは、私は無実であり、無罪だからです。私を有罪とした裁判官の事実認定や論理は不当であり、支離滅裂です」(中村議員のホームページ)と検査と裁判当局を批判して当選するのではないだろうか。日本の選挙民は、正・邪を立て分ける、大切にするという価値観がないと思うことがある。 どのような政治家を国会に送り出すかは、最後は選挙民の社会的見識にかかって来る。公共事業を食い物にした秘書を抱えて、衆院議員を辞職した加藤紘一元自民党幹事長で次期衆院選に出馬する。この人も当選するだろう。寂しい日本の政治風土と言えないだろうか
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