2003年01月13日(月) |
今ごろ西部百貨店へ債権放棄2200億円 |
西武百貨店が総額2300億円金融支援を求めるという。「西武百貨店グループが抱える有利師の負債は5800億円」(11日 毎日)で、この内、債権放棄が2200億円、債務の株式100億円としている。西武は拡大主義のつけの清算に追われて財務が弱体化し、債務超過寸前に追い込まれている。大局的に整理すれば、5800億円の有利負債の相手勘定の資産に2200億円の含みマイナスを抱えているのだ。具体的には店舗の閉鎖損、子会社の積算などである。 今まで債権放棄のことは多く書いてきたが、借入合計(5800億円)対借金免除(2200億円)の割合は多い方だ。この2200億円の内、みずほコーポレート銀行が1000億円弱を支援する他残りを準主力の協力を求めるという。不良債権を買い取って、企業の再生を目指す「産業再生機構」が今春にも設立されようとしている。準主力行は、この不良債権を産業再生機構に買い取ってもらえれば、損失の発生が少ない。よって、準主力行及びサブの銀行は、債権放棄の同意は行なわないのではないか。西武はつい1週間ほど前、みずほから緊急融資300億円を受けるなどやや異常と思われる状況が続いている。
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