2003年01月08日(水) |
コニカ・ミノルタ経営統合 |
昨年度数回キャノン・富士フイルム・リコーなどの精密機器メーカーのことを書いた。この業界は、日本が誇るべき世界最強の企業群だと思う。この業界は昨日書いた自動車メーカーの技術が一歩優れているなどの次元ではなく、他国のメーカーの追随を許さないだけの技術力なのである。よって、昨年の3月も過去最高益を出し、今年3月期も上位3社だけで、6500億円余りの営業利益となる。 この上位3社に続くのがコニカ(02年3月売上539億円)ミノルタ(同5108億円)オリンパス(同5284億円)だ。昨日のニュースによると、コニカとミノルタが経営統合するという。よって、上位3社に続く精密機器の1兆円企業が誕生することになる。ただし、この業界は規模が大きくなったからではなく、どれだけの技術力が結集されるかにかかっている。 周知のことで、私がここで書くまでもないが、オリンパス光学の内視鏡を例にとると、同社はこの内視鏡では、世界のシェア7割なのだ。日本のマスコミは、国の財政・銀行の不良債権・デフレなどにウエートを置いた報道だけでなく、日本の産業を支える自動車、精密機器業界のことをテレビなどでも大きく扱ってもらいたいものだ。
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