『日々の映像』

2002年12月29日(日) 銀行の貸しはがし

 今月に入って、銀行の動向に関する記述が4回目となるので少々戸惑ったが、貸しはがしの実態を少々メモ。
 
 25日の読売のマネー教室で「貸し渋り・貸しはがしに苦しむ中小企業」というゼミが組まれていた。何しろ、2000年末比で35兆円も貸付残高が減少したのである。これが大企業を含めない中小企業向けの融資の実態で一般的には貸しはがしと理解される。

 みずほファイナンシャルグループは「02年上期だけで5兆円余り減少している」(25日 毎日)として、金融庁は業務改善命令の検討に入ったという。

銀行は自己資本規制をクリアーして行くには、分母である貸付債券を減少させなければならないのだ。この銀行の動きで、倒産、廃業に追い込まれる企業が出ているのが現実なのだ。

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石田ふたみ