『日々の映像』

2002年12月12日(木) 女性医師、殺人容疑で逮捕

 共産党系の民医連に所属する川崎医療生活共同組合・川崎共同病院のことが連日のように報道されている。この発端は、今月四日、殺人容疑で元主治医の須田セツ子容疑者を逮捕したことに始まる。

 調べによると須田容疑者は、98年11月気管支喘息で昏睡状態だった男性患者に対し、殺意を持ち、自発呼吸を確保する気管支内のチューブを抜いた上、鎮静剤を投与。さらに、筋弛緩剤を投与して死亡させた疑いが持たれている。

 この一連の行為について、「患者の家族の希望を受けての医療行為」(4日 毎日)と主張しているが、患者の家族は「患者を死なせて欲しいと頼んだことはない」と証言している。

 よって、神奈川県警は、抜き管から筋弛緩剤投与に至る須田容疑者の一連の行為を医療とは異質の殺人行為と結論付けた。

 98年11月のことがなぜ今ごろ明らかになったのか「川崎共同病院は事件発生当時、医師に注意しただけで隠していた。内部告発でようやく調査をし、明らかにしたのは今年4月である」(5日 毎日社説)とあるように、隠されていたのだ。

 医師の独善的な対応とこれを認めて来た川崎病院の体質が厳しく問われることになった。どうして、1人の医師がこれほどの暴走をするのだろう。

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石田ふたみ